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「Google Chrome 106」が正式公開 ~20件の脆弱性に対処、「Android 6.0」対応は終了

オムニバーにはショートカットで対象を履歴やブックマーク、タブに絞って検索する機能

「Google Chrome」v106.0.5249.62

 米Googleは9月27日(現地時間)、デスクトップ向け「Google Chrome」の最新安定(Stable)版をアップデートした。Windows環境にはv106.0.5249.61/62が、Mac/Linux環境にはv106.0.5249.61が順次展開される。

 メジャーバージョンアップとなる「Chrome 106」では、オムニバー(アドレスバー)の検索機能が拡充。対象を履歴やブックマーク、タブに絞って検索する機能が追加された(編集部未確認)。

 たとえば履歴の場合、先頭に「@history」というショートカットを入力するとオムニバーが履歴の検索モードになる。ブックマークの場合は「@bookmarks」、タブの場合は「@tabs」が利用可能。

「@history」というショートカットを入力
オムニバーが履歴の検索モードに

 この機能は企業・教育向けのリリースノートに掲載されており、いずれ一般環境にも提供されるものと思われる。

 そのほかにも、iOS版では「iOS 16」のウィジェット対応が開始される。

 また、Android版では「Chrome 106」が「Android 6.0 Marshmallow」をサポートする最後のバージョンとなる。「Chrome 107」以降を利用するには、「Android 7.0 Nougat」へアップグレードする必要がある。

 開発者向けには、「Anonymous iframes」や「Pop-Up API」がサポートされた。詳細は別記事を参照のこと。

 ちなみに、プレビュー版でテストされているRSSフィードリーダー機能はまだ試験フラグを有効化しても利用できないようだ。今後のバージョンに期待したい。

 なお、本バージョンにおける脆弱性の修正は20件。そのうちCVE番号が公開されている脆弱性は16件で、深刻度の内訳は「High」が5件、「Medium」が8件、「Low」が3件となっている。内部監査やファジングで発見された不具合も修正されているとのこと。

 デスクトップ向け「Google Chrome」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。Windows版は、Windows 7以降に対応する。すでにインストールされている場合は自動で更新されるが、設定画面(chrome://settings/help)にアクセスすれば手動でアップデートすることもできる。