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Microsoft、「Edge」の新機能を発表 ~チームでタブ・お気に入り・履歴を共有

サイドバー、ライブキャプション、ページ配色のカスタマイズなども投入へ

Microsoft、「Microsoft Edge Workspaces」など「Microsoft Edge」の新機能を発表

 米Microsoftは10月12日(現地時間)、年次イベント「Microsoft Ignite 2022」で「Microsoft Edge」の改善を発表した。「Microsoft Edge Workspace」などの新機能がアナウンスされている。

Microsoft Edge Workspace

 「Microsoft Edge Workspaces」は主に法人向けの機能で、開いているタブやお気に入り、閲覧履歴といったブラウジングタスクをワークスペースに参加するユーザー間で共有できるコラボレーション機能だ。プロジェクトメンバーの間でドキュメントを回覧したり、コンテンツを一緒に編集したり、スライドやデモをともにするといったシチュエーションで役立つことが期待されている。

開いているタブやお気に入り、閲覧履歴といったブラウジングタスクをワークスペースに参加するユーザー間で共有

 利用には「Azure AD」テナントと「Edge 106」が必要。ワークスペースを作成するには、ユーザーが「OneDrive for Business」ライセンスにアクセスできる必要がある。

サイド バー

 よく利用する・たまに利用するアプリ・ツールを閲覧画面右側のバーに配置。ブラウジングを中断することなく、サイドパネルで利用できる。「Outlook」や「Office.com」といったビジネスアプリだけでなく、電卓などのユーティリティやゲームも取り揃えており、今後の拡充も期待されている。

Access your applications in sidebar
Browse alongside Outlook

アクセシビリティ

 新しいアクセシビリティ機能が順次導入され、障碍者だけでなく、健常者にとっても使いやすいWebブラウザーに。

ライブキャプション(Live Captions)

 Webブラウザーで再生されているオーディオに、AIで自動生成されたキャプションを付与する。OSのアクセシビリティ設定を尊重する仕組みになっており、テキストサイズやフォントスタイル、色などを変更できる。

 今年後半のプレビューリリースが目標。

インスタント回答(Instant Answers)

 アドレスバーに質問を入力すると、それに対する回答を表示する機能。人物や地名、株式、天気などに関する情報を手軽に入手できる。視覚障害者のために、スクリーンリーダーを利用した読み上げにも対応する。

ページの色(Page colors)

 WebページのデザインはWebサイトの管理者に決定権があるが、明るい色に敏感なユーザーや特定の色を知覚するのが難しいユーザーにとって、それが最適なものであるとは限らない。閲覧が困難であったり、そもそも閲覧できないこともある。

 そこで、「Edge」には配色をカスタマイズする機能が導入される。[…]メニューから簡単に有効化可能で、今年後半にも利用可能になる見込み。

 そのほかにも、自動で画像の説明を生成する機能などが導入済みだ。

Webサイトのタイプミス防止の改善

 アドレスバーにURLを入力する際、注意しなければならないのがタイプミスだ。Webサイトのなかには、有名なサービスのURLによく似た、タイプミスからの流入を狙うフィッシングサイトもある。

 「Edge」にはこうした問題に対処するため、URLのタイプミスを防止する機能が搭載されているが、この機能が「Bing」のインデックス作成チームとの提携で強化されているとのこと。もしURLの入力を間違っても、「アクセスしたいのはこちらではないですか?」という案内が出て、安心して正しいサイトへたどり着ける。

URLのタイプミスを通知する案内

 このアップデートは次期バージョン「Edge 107」で展開される予定だ。