Windows 11 バージョン 22H2の新機能を使いこなす

第2回

「Windows 11 2022 Update」の[スタート]画面にフォルダー機能が帰ってきた!

「Windows 11 2022 Update」(バージョン 22H2)の[スタート]画面

 Windows 11で最初の大型アップデートである「Windows 11 2022 Update」で新しくなったところを紹介する本連載。2回目となる今回は、OSの「顔」とも言える[スタート]画面を見ていきましょう。

[スタート]画面のレイアウト

 モニターの解像度にもよるのかもしれませんが、Windows 11の[スタート]画面には6列×3行=18個の「ピン留め済み」アイコンと、2列×2~3行の「おすすめ」アイコンが表示されます。しかし、なかには「おすすめ」は要らないので「ピン留め済み」を多く表示してほしいという人もいるでしょう。

「2022 Update」では、[スタート]画面のレイアウトをカスタムする機能が追加

 そこで「2022 Update」では、[スタート]画面のレイアウトをカスタムする機能が追加されました。「設定」アプリの[個人用設定]-[スタート]セクションで、以下の3つを選択できます。

  • さらにピン留めを表示する(「おすすめ」は1行に)
  • 既定値(従来通りの表示)
  • さらにおすすめを表示する(「ピン留め済み」は2行に)
3種類のレイアウトを切り替え

 また、「ピン留め済み」と「おすすめ」の両セクションに右クリックメニューが追加されました。上述の設定画面にアクセスしたり、「おすすめ」の内容を更新することができます。

「おすすめ」セクションの右クリックメニュー

フォルダー機能

 「2022 Update」で[スタート]画面に加えられた機能で、もっとも注目されているのがフォルダー機能でしょう。「ピン留め済み」アイコンをドラッグし、他のアイコンにドロップすると、それをひとまとめにしたフォルダーを作成できます。

【「Windows 11 2022 Update」の[スタート]画面でフォルダーを作成】

 あまり使わないツールが[スタート]画面を占有するのは困るけれど、いざ使うときにわざわざ[すべてのアプリ]から探すのは不便――といった小物ツールをしまっておく場所として、このアプリフォルダーは最適。また、「Microsoft Office」アプリや「Adobe Creative Cloud」製品をひとまとめにしておきたいといった几帳面なユーザーにとっても重宝するでしょう。

 ちなみに、アイコンをフォルダーから削除したい場合は、フォルダーの外にドラッグ&ドロップすればOK。右クリックメニューでピン留めを解除してしまってもよいでしょう。

フォルダーに名前を付ける

 [スタート]画面で作成したフォルダーは、デフォルトで「フォルダー」という名前になっています。この名前は、ユーザーが自由にリネームすることが可能。フォルダーを展開して、「名前を編集」というテキストボックスに好みの名前を入力してみてください。

フォルダーに名前を付ける

サインイン オプション付きの電源メニュー

 ちょっと細かいですが、[スタート]画面右下の[電源]メニューに[サインイン オプション]というコマンドが追加されました。

[スタート]画面右下の[電源]メニューに[サインイン オプション]というコマンドが追加

 これを選択すると、「設定」アプリの[アカウント]-[サインイン オプション]セクションへ手軽にアクセスでき――るはずなのですが、筆者の環境では動作しませんでした。みなさんはどうですか?

ツールフォルダーの再編

 [すべてのアプリ]にあった「Windows 簡単操作」というフォルダーは「アクセシビリティ」に変更されました。

[すべてのアプリ]にあった「Windows 簡単操作」というフォルダーは「アクセシビリティ」に

 「Windows ツール」の内容も若干変更されているようで、たとえば「Windows Media Player」は「Windows Media Player Legacy」になっています。

[Windows]+[X]メニューのアップデート

 タスクバーの[スタート]アイコンを右クリックすると表示されるメニュー、通称[Windows]+[X]メニューでは、[アプリと機能]コマンドが[インストール済みアプリ]に変更されました。「設定」アプリの[アプリ]セクションが再編されたことに伴う措置で、インストール済みアプリの一覧に直接ジャンプできるようになりました。

インストール済みアプリの一覧に直接ジャンプできる[インストール済みアプリ]コマンド

 Windows 11になって[スタート]画面やタスクバーが一新され、見た目が新鮮になりました。その一方で、Windows 10にはあった機能の一部が欠けており、移行を躊躇するユーザーがいたのも事実です。その点、[スタート]画面にフォルダー機能が帰ってきたのは喜ばしい変更といえるでしょう。

 次回は[スタート]画面と同じぐらいよく使うであろうタスクバーの改善点を見ていきます。見た目はあまり変わりませんが、注目すべき変更もいくつか含まれているのでお楽しみに。