Windows 11 バージョン 22H2の新機能を使いこなす
第2回「Windows 11 2022 Update」の[スタート]画面にフォルダー機能が帰ってきた!
2022年9月26日 17:06
Windows 11で最初の大型アップデートである「Windows 11 2022 Update」で新しくなったところを紹介する本連載。2回目となる今回は、OSの「顔」とも言える[スタート]画面を見ていきましょう。
[スタート]画面のレイアウト
モニターの解像度にもよるのかもしれませんが、Windows 11の[スタート]画面には6列×3行=18個の「ピン留め済み」アイコンと、2列×2~3行の「おすすめ」アイコンが表示されます。しかし、なかには「おすすめ」は要らないので「ピン留め済み」を多く表示してほしいという人もいるでしょう。
そこで「2022 Update」では、[スタート]画面のレイアウトをカスタムする機能が追加されました。「設定」アプリの[個人用設定]-[スタート]セクションで、以下の3つを選択できます。
- さらにピン留めを表示する(「おすすめ」は1行に)
- 既定値(従来通りの表示)
- さらにおすすめを表示する(「ピン留め済み」は2行に)
また、「ピン留め済み」と「おすすめ」の両セクションに右クリックメニューが追加されました。上述の設定画面にアクセスしたり、「おすすめ」の内容を更新することができます。
フォルダー機能
「2022 Update」で[スタート]画面に加えられた機能で、もっとも注目されているのがフォルダー機能でしょう。「ピン留め済み」アイコンをドラッグし、他のアイコンにドロップすると、それをひとまとめにしたフォルダーを作成できます。
あまり使わないツールが[スタート]画面を占有するのは困るけれど、いざ使うときにわざわざ[すべてのアプリ]から探すのは不便――といった小物ツールをしまっておく場所として、このアプリフォルダーは最適。また、「Microsoft Office」アプリや「Adobe Creative Cloud」製品をひとまとめにしておきたいといった几帳面なユーザーにとっても重宝するでしょう。
ちなみに、アイコンをフォルダーから削除したい場合は、フォルダーの外にドラッグ&ドロップすればOK。右クリックメニューでピン留めを解除してしまってもよいでしょう。
フォルダーに名前を付ける
[スタート]画面で作成したフォルダーは、デフォルトで「フォルダー」という名前になっています。この名前は、ユーザーが自由にリネームすることが可能。フォルダーを展開して、「名前を編集」というテキストボックスに好みの名前を入力してみてください。
サインイン オプション付きの電源メニュー
ちょっと細かいですが、[スタート]画面右下の[電源]メニューに[サインイン オプション]というコマンドが追加されました。
これを選択すると、「設定」アプリの[アカウント]-[サインイン オプション]セクションへ手軽にアクセスでき――るはずなのですが、筆者の環境では動作しませんでした。みなさんはどうですか?
ツールフォルダーの再編
[すべてのアプリ]にあった「Windows 簡単操作」というフォルダーは「アクセシビリティ」に変更されました。
「Windows ツール」の内容も若干変更されているようで、たとえば「Windows Media Player」は「Windows Media Player Legacy」になっています。
[Windows]+[X]メニューのアップデート
タスクバーの[スタート]アイコンを右クリックすると表示されるメニュー、通称[Windows]+[X]メニューでは、[アプリと機能]コマンドが[インストール済みアプリ]に変更されました。「設定」アプリの[アプリ]セクションが再編されたことに伴う措置で、インストール済みアプリの一覧に直接ジャンプできるようになりました。
Windows 11になって[スタート]画面やタスクバーが一新され、見た目が新鮮になりました。その一方で、Windows 10にはあった機能の一部が欠けており、移行を躊躇するユーザーがいたのも事実です。その点、[スタート]画面にフォルダー機能が帰ってきたのは喜ばしい変更といえるでしょう。
次回は[スタート]画面と同じぐらいよく使うであろうタスクバーの改善点を見ていきます。見た目はあまり変わりませんが、注目すべき変更もいくつか含まれているのでお楽しみに。
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