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Macで人気の無償AI音声入力アプリ「superwhisper」にWindows版、x64/arm64対応

[Ctrl]+[Space]キーで気軽にアクセス、100カ国語以上をその場で英訳することも

Macで人気のAI搭載ディクテーション(音声入力)アプリ「superwhisper」がWindowsに対応

 Macで人気のAI搭載ディクテーション(音声入力)アプリ「superwhisper」に12月3日(日本時間)、Windows版が追加された。Windows 10以降に対応しており、x64バイナリに加え、arm64バイナリも利用可能。公式サイト「superwhisper.com」から無償でダウンロードできる。

 「superwhisper」は、話し言葉をテキストに起こしてくれるアプリ。100カ国語以上に対応しており、元の言語で書き起こすだけでなく、英語への翻訳も可能。Windows/Macに加え、‎iOS版がラインナップされている。

 Windows版はタスクトレイ常駐型のアプリとなっており、既定では[Ctrl]+[Space]キーでON/OFFできる。設定画面へは、タスクトレイアイコンの右クリックメニューからアクセス可能。

タスクトレイ常駐型のアプリ。設定画面へは、タスクトレイアイコンの右クリックメニューからアクセス可能。

 テキストボックスにフォーカスがある状態で「superwhisper」をONにすると、デスクトップ上端中央にミニウィンドウが表示されるので、マイクに話しかけてみよう。OFFにすると、テキストボックスに話しかけた内容が文字起こしされ、入力される。クリップボードにもコピーされるので、テキストを貼り付けられるアプリであればどんなアプリでも利用できるのが魅力だ。すでにある音声ファイルから文字起こしすることもできる。

[Ctrl]+[Space]キーを押して話しかけて、[Ctrl]+[Space]キーで終了。書き起こされた内容が「メモ帳」に入力される
その場で英語に翻訳することも可能

 そのほかにも、本ソフトは特別なフレーズ、名前、略語などをあらかじめ登録して聞き間違いを防止するカスタム語彙機能を搭載。有料の「Pro」版(後述)向けの機能とはなるが、「カジュアルなチャット向け」「フォーマルなメール向け」といったシチュエーションごとに「モード」を作成して切り替える機能も備える。ラフに音声入力しても、AI側で設定された「モード」に従って自動的に言い換えてくれるわけだ。

無料版ではデフォルト「モード」のみをサポート。AIモデルや言語の設定はここで行える

 なお、「superwhisper」は基本無料だが、上位の有料版「Pro」ならば前述の「モード」機能に加え、ローカルAIモデルを選択することも可能。ローカルAIモデルならば、書き起こしのAI処理はすべてデバイス上で行われるため、インターネット接続のない環境でも利用できる。また、外部サービスに依存しないため、プライバシーが保たれるのが利点だ。

 「Pro」版は15分間無料で試せるので、気に入ったらサブスクリプションを購入するとよいだろう。

ソフトウェア情報

「superwhisper」
【著作権者】
SuperUltra, Inc.
【対応OS】
Windows 10以降(x64/arm64)
【ソフト種別】
フリーソフト(上位機能は有料、月額8,49米ドルなど)
【バージョン】
1.0.2(25/12/03)