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AIを使いこなす一番の秘訣は“下心”、次のAIは“スタンド”!? ~AI精通者の清水亮氏、近藤義仁氏、とりにく氏がゆるくも熱いぶっちゃけAIトーク

トークセッション「2026年、AIはどこまで進化するのか」【AIフェスティバル 2025】

「AIフェスティバル 2025」トークセッション、会場の様子

 11月8日、サードウェーブが主催するAIイベント「AIフェスティバル 2025 Powered by THIRDWAVE」が東京・ベルサール秋葉原で開催された。「AIをもっと身近に、もっと楽しく」をテーマにしたイベントで、今年は無料で入場できるようになった。

 本イベントでは「第四回AIアートグランプリ」や「全日本AIハッカソン 2025」、「AIクリエイターズマーケット」、「AIワークショップ」といった企画が目白押しだが、今回はその中で行われたトークセッション「2026年、AIはどこまで進化するのか」のレポートを紹介する。

 「2026年、AIはどこまで進化するのか」というテーマで行われた今回のトークセッション。AIのおかげで「結婚できた」「役員報酬を超えた」といったエピソードや、AI開発の原動力はネコミミメイドを分類する「下心」というぶっちゃけトーク、「ヘイ、Siri」はもう古い? 次世代AIは「ジョジョのスタンド」になるという未来予測など、他では聞けないトークが盛りだくさんで、会場は大いに盛り上がった。

AIに精通する3人が会場に集結。いろいろな切り口でAIトークを繰り広げた(写真左から、清水亮氏、近藤義仁氏、とりにく氏)

AI精通者の3人が「2026年、AIはどこまで進化するのか」でトークセッション

 今回のトークセッションでは、AI/ストラテジースペシャリストの清水亮氏が司会を務め、ゲストとして近藤義仁氏、とりにく氏が登壇した。

司会を務めた清水亮氏

 近藤義仁氏(H/N:null-sensei、GOROman)は、日本のVR技術の第一人者であり、2012年には「Oculus Rift」に出会い、VRコンテンツの開発と普及活動に注力。2014年からはOculus Japan Teamを立ち上げ、Facebook(Oculus VRの親会社)に入社。その後は国内パートナーを支援し、多数のVR作品を手がけた。2025年からは生成AIに専念するため、null-senseiとして活動している。

ゲストの一人、近藤義仁氏

 とりにく氏は、関西在住のフリーランスのソフトウェアエンジニアで、ゲーム制作のほか、漫画や小説の創作も行う。Xやnoteで積極的に情報を発信しており、イラストや漫画はpixivなどで公開している。

ゲストの一人、とりにく氏

「最新のAIはぶっちゃけどうですか?」~ローカルAIへの偏愛を語り合う

リラックスした雰囲気で無職トークからセッションがスタート

清水氏:「最新のAIはぶっちゃけどうですか?」

とりにく氏:「Nano Banana」(Googleの画像生成AI)が憎いっすね(笑)。素晴らしい技術だと思うんですけど、個人的には商売敵みたいで。私はローカルAIで遊ぶのが好きなので、「Nano Banana」みたいなサービスは好きなんだけど憎いみたいな、複雑な昼ドラな気持ちがありますね。

近藤氏:この1年を振り返ると、コーディングエージェントがめちゃめちゃ進化しましたね。

とりにく氏:憎いっす(笑)

清水氏:僕は可愛いと思ったけどね。ローカルで動くエージェントを作って、これがもう愛おしくて。僕の本を全部読ませて、例えば「これで昔懐かしいワードクラウドを作って」とか、「これを3次元空間にマッピングして」とか、社員に言ったらみんな嫌な顔しそうな、しょうもない機能の追加とかを1時間でやってくれる。ローカルAIへの偏愛って話ですけど。この1週間、DGX SparkのGX10をお借りしてます。これがめちゃくちゃ小さいんですよ。

「ASUS Ascent GX10」

近藤氏:見ました。なんか「Mac Studio」を持ち歩いてるのが馬鹿らしくなりました。Mac Studioを持っていると毎回、空港で止められるんですよ。重いし。

清水氏:僕も「Mac Studio」を持ってるけど、あれはLLMしか動かない。CUDAが動かないから画像生成とか動画生成はできない。そこが「DGX Spark」だと全部ローカルで動く。とりにくさんが書いてたけど、Nano Bananaキラーの「Qwen-Image-Edit-2509」はどうですか? すごい使いこなしてますよね。

Qwen-Image-Edit-2509

Alibabaが開発したQwenシリーズの最新画像編集AIモデルで、特にマルチ画像編集と編集一貫性の向上で注目されている

とりにく氏:Qwenはすごく素敵です。自分のやらせたいタスクを追加学習できて、Nano Bananaだとちょっと雑にしちゃう作業を結構打率上げてくれるところが、やっぱローカル愛しいみたいな気持ちになって、Qwenちゃんを愛してます。

清水氏:とりにくさんは、結構地道にAIの研究しているのがすごいなと思ってます。

とりにく氏:この間、落書きの画像を別の画像の画風に変換してくれ、みたいな指示を学習できないかやってみました。ただ、いろんなスタイルを学習させたら、学習していないスタイルの絵柄はあんまり再現できなくなってしまいました。たぶん、スタイル変換をさせる絵柄を固定したら、もっとうまくいくだろうなと思います。

清水氏:この手の研究はたくさんされてますよね。キャラクターをAポーズにするやつとか。僕はあれこそが最新のAI開発のスタイルだと思っていて。ぶっちゃけ、もうLLMは「gpt-oss-20B」で十分です。LoRAを頑張って作るとか、こういう目的のLoRAを作るとか考えること自体が、実は最先端の研究なんじゃないかと思います。

gpt-oss

OpenAIが2025年に公開したオープンウェイトの大規模言語モデル

近藤氏:僕も「gpt-oss-120B」をMac Studioで動かしてますが、すごく速いですね。

清水氏:そう、Macの方がGX10の3倍くらい速い。けど、トータルの使いやすさとか応用で考えたら、絶対GX10買った方が得だなって僕は思った。

近藤氏:そうですね。結局、「FlashAttention」とか使えないライブラリが多い。新しいモデル出てきたとき、まず動かないですね。この前も「DeepSeek-OCR」が出ましたが、動きません。やっぱり「DGX Spark」が欲しいなって思います。


「AIで生活は変わりましたか?」~生成AIのおかげでガチの無職から仕事に繋がった話

清水氏:次のテーマは「AIで生活は変わりましたか?」

とりにく氏:もてまくり、勝ちまくりです(笑)。私、本当にガチの無職だったので。それでVR開発とかゲーム開発とかいろいろしているうちに「AIめっちゃおもろいやんけ!」ってなりまして。アプリ開発をしていたら仕事に繋がって、旦那に「結婚しよ」って迫ったら結婚できたんで。

清水氏:それはAIのおかげなの? AI結婚ってこと。

とりにく氏:それなりに自分の生活の基盤がしっかりしたから、「君の生活も結構よくなると思うぜ」みたいな。やはり好きな男と結婚できて、猫もいるので嬉しいです。

清水氏:AIのおかげで結婚できたってことだね。売れっ子女性漫画家みたいだな。null-sensei、会社を辞めて生活は変わりました?

近藤氏:僕は去年の年末が忙しくて、AIのキャッチアップが全然できませんでした。MCPが出てるのに気づくのが1カ月かかってて「これはやべえな」と思って焦りを感じたので、辞めました。その後、Xでサブスクを始めたら、役員報酬を超えてしまったっていう(笑)。

清水氏:もうわけがわからん。真似しようとするやつが出るからやめてほしい。「ダメ絶対、無職」ってポスターを作ろう。

とりにく氏:実際、仕事をしているとキャッチアップする時間なくないですか?

近藤氏:そうなんですよ。朝から晩まで働いてると、キャッチアップができなくなって怖くなったんですよね。なので、もう全部無職化して、とにかくキャッチアップをしました。なので結構、生活は変わりましたね。働いてると当たり前ですけど、責任はあるし、やらなきゃいけないことがあるから。

清水氏:部下の泣き言を聞いたりね。

近藤氏:そう。飲みに行ったりとか、部下もいっぱいいたのでそれもあるんですけど、インターネットが出始めたときみたいな「わくわく感」があるじゃないですか。僕はそれこそ「パソコン通信」の頃からやっていたから、もう1回、世界が変わっちゃうのを体験できると思いました。清水さんはそういうのありません?

清水氏:僕はそもそも無職になりたかったわけじゃない。でも、経営分離をしなくちゃいけないから、僕は企画が大好きなのに企画ができなかった。そのときに「いまなら辞めても大丈夫」と言われたから、辞めたんだよね。そしたらすぐ(当時の)サードウェーブの尾崎社長から声がかかって「AIでなんかやろうぜ」と。それでこの(AIフェスティバル)企画をさせていただくことになった。僕の場合も生成AIに救われたことが結構あって。生活が変わりました。素晴らしいこと。


AIを使いこなす一番の秘訣は「好奇心」か、それとも「下心」か

清水氏:次のお題は「AIを使いこなす一番の秘訣ってなんだと思いますか?」

近藤氏:「好奇心」ですね。

とりにく氏:同じこと言おうと思った!

近藤氏:好奇心。新しいことにとりあえず触ってみる・動かしてみること。触らないとただの驚き屋で終わっちゃう。自分で一旦ローカルでもなんでも触って自分の言葉に変えることは、大事なことだと思います。

とりにく氏:実践力というのか、とにかく触らないとどうしようもない。机上の空論を言ってても仕方がないので。よい結果にならなかったとしても、実際に触ったことでわかることはあります。

清水氏:もちろん同感なんですけど、僕はね、あえて言うと「下心」だと思ってます。例えば、僕は「謎の円盤UFO」という昔のドラマが好きなんですけど、当然続編とかは作られないわけ。あれの続編がずっと見たいという下心があって。好奇心というと綺麗なんだけど、下心なんじゃないかなという風に思ったりしてます。

とりにく氏:私は技術オタクなので、黎明期のワクワク感がめっちゃ好きなんですよ。「オレら感」が好きです。たしかに言われると「下心」かもしれませんね。

清水氏:僕にはとりにくさんも欲望に忠実に見えるんですよ。普通の人だったら、キャラクターの絵からAポーズが欲しいとは思わない。そこを素直だなと思っているわけ。あれを見て、たしかに便利と思ったけど、僕は最初にこれを作ろうというモチベーションまでいかないので、すごいなと思ってます。

とりにく氏:そういうのでしたら、この前、抽象化するLoRAを作りました。AIを「脱色」するというか、ChatGPTで出した絵からChatGPT臭さとかをなくせないかと思って。Qwenイメージで出力したデータセットと、私が書いた20枚ぐらいの落書きで組み合わせてやってみたら、いかにもChatGPTという感じの絵柄を抜いて、特徴だけを取り出す推論ができました。

清水氏:これは、僕はすごい可能性を感じていて。例えば、アニメというと情報量を多くしたい場所と省略したい場所があって、それは結構意図的に決めているんだけど、AIだとそこの制御がすごく難しいんですよね。それが1回こうやって脱色した後で「ここだけ情報量を多くしよう」とかというのは、簡単にできるじゃないですか。僕の発想にはないけど、とりにくさんはすごく便利なところをうまく見つけるなと思ってます。

とりにく氏:いや、タイムラインのおかげですね。オタクたちが「こういうの欲しいけど」みたいなのをコメントしているのを見て、「じゃあできないかな」みたいなのをやってるうちに。

清水氏:部下のしりぬぐいで12時間ハッカソンみたいな状態になったときは、書類から住所と名前、生年月日、ナンバープレートを抜き出すというタスクだった。しかも、フォーマットが全部違う。それが「なぜ12時間でできたか」というと、僕はその前に「Tumblr」(ビジュアル重視のSNS)でいろんなお姉さんの写真をずっと保存していて、ネコミミとか、メイドとかに分類していた。それで、まず学習器が作れて、ある日「この部分はネコミミで、この部分はメイドだから」とネコミミメイドも分類できた。それってさ、下心なわけよ。それで書類を見たら、「住所っぽさ」って「目っぽさ」と一緒だとか、「ナンバープレートっぽさ」って「口っぽさ」と一緒だと気がついて、同じプログラムを使って作ったから12時間でできた。Googleにはね、下心が足りなかった。そういう地道な下心があれば、彼らは僕に負けることはなかったはずなんですけど。

とりにく氏:ローカルAI界隈って結構そういう下心というのか、「自分の理想の彼女を作るぞ」とか「彼氏を作るぞ」という人たちもいて、ワクワクしますよね。


「2026年、AIはどこまで進化するのか」~AIグラスにAIペンダント、ソフトウェアは?

清水氏:次はもう少し真面目な話をしましょう。「2026年、AIはどこまで進化するのか」。

近藤氏:逆に、2024年から今年1年でめちゃくちゃ変わったじゃないですか。同じようにこの後1年でまためちゃくちゃ変わっちゃうんだろうなくらいは予想できます。あとは「Sora 2」で、カメオ出演でお金を取るみたいなビジネスモデルが出てくるでしょうし。あと今日もかけてますけど、こういうハードウェア(AIグラス)も出てくるでしょう。

Sora 2

OpenAIの動画生成AI。自分の顔を登録し、動画内に登場させるカメオ機能を搭載している

近藤氏がセッション中に披露したAIグラス

とりにく氏:私は人の顔を覚えるのが苦手なんです。なので、それでやりたいのが「お久しぶりですね」というトリガーワードがあったら、そこに「シミズさん」とか「ゴロウマンさん」とかが出てくるみたいなのはやりたいな。

近藤氏:それはできそうですよね。

清水氏:そういう意味ではね、僕は「Limitless Pendant(AIペンダント)」を持ち歩いている。これは24時間ずっと録音していて「GPT-5」に繋がっていて、翌日に「昨日はこんな約束をしていたけど大丈夫ですか」とか、「昨日はお金を借りていますけど大丈夫ですか」とか、そういうことを教えてくれたりする。RAGが入っていて検索もできるし、秘書よりいいよ。

近藤氏:これ(AIグラス)もカメラついてるので、そのままトイレに行っていいのか、とかいつも思いますから。

清水氏:トイレはともかく、風呂はやばいよな。これ(Limitless Pendant)が困るのは映画館なんだよね。録音を止められないから。

近藤氏:でもライフログ時代は、自分の見ているもの・聞いてるものを全部記録しておいて、将来的にデータセットにしたりとか、次世代のRAGみたいなのが出てきそうです。

清水氏:ドローンもそうだったけど、法規制されるまでが勝負だよね。絶対これ(AIペンダントやAIグラス)は法規制されると思う。

とりにく氏:ロボアームはどう思われますか?お二人は。

清水氏:買ったのに全然使ってません。

とりにく氏:私も組み立てはしましたけど、できることがまだ少ないですよね。洗濯物を畳ませるのをやりたかったんですけど、1台だと片手だけなのでできないんです。

近藤氏:じゃあアームを2台買って、VLA(Vision-Language-Action)で1日中畳むのを教えましょう。でも、それで言うと最近はヒューマノイドがめっちゃ出ていますよね。

とりにく氏:小遣いで買わせてほしい。ただ、AI学習付きで買える値段になるのは、2026年では無理かな。

清水氏:ハードウェアは値段が下がるのが大変ですから。僕は実際、ソフトウェアでは「gpt-oss」以上のものはいらないと思ってます。GPTに期待していたことはもうローカルで全部できる。本1冊を読み込ませて、その内容からチャンクを切り出してもいいし、マークダウン形式でスライドにしたりとか、マインドマップを書かせたりとか、いままで全くできそうもなかったことが簡単にできちゃう。

とりにく氏:1番気になるのは、これが「GPT-4o」みたいに寄り添ってくれるかが気になるんですけど、どうなんですか。

清水氏:システムプロンプトで寄り添うようなプロンプトにすればいい。僕はちなみに、セイラ・マスみたいにお嬢様風に喋ってもらうようにしてる。何を聞いても「お楽しみに行く感じですよ」みたいに、お嬢様風に言い換えられちゃって、何を言っているのかわかんなくなっちゃう(笑)


「AIはこれからどうなりますか?」~次のAIは“スタンド”になる!?

清水氏:じゃあ、まとめに入りますか。「AIはこれからどうなりますか?」

とりにく氏:私が知りてえ。

近藤氏:会場の皆さんも、みんなそう思ってますよ。 僕はガジェット文脈で言うと『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドみたいなやつを、みんなが持てるようになると思ってます。

清水氏:AIペンダントはスタンドに近いよね。

近藤氏:「スタープラチナ(ジョジョに登場するスタンド)」みたいに出てきてほしいですね。いまは「OK Google」とか「Hey Siri」と言っていますが、僕はウェイクワードじゃなくなると思ってます。左に向いたら、頭をヘッドトラッキングして「ちゅわん」って出てきてほしいんですよね。スタンド使いになって、シュって見たらポンって出てきて「ちょっとJALの予約をしといて」みたいにしたいんですよね。

清水氏:それ、すぐ作れるよね。そんなに難しくない。

近藤氏:それこそエッジでとか、スマホ上でLLMも動いたりとか、できるようになってきたんで、要素技術的にはあります。いま、OpenAIがジョナサン・アイブ氏とAIガジェットを作って、それこそAIペンダントっぽいのだと僕は思うんですけど、そういう音声ベースのAIガジェットをみんなが持つようになって、わざわざスマートフォンを取り出さなくてよくなってほしいなと思ってます。MCPとかエージェントが繋がっていくと、ホテルの予約から「Amazonでこれ買っといて」とか、そういうのがAIと自然に会話できるようになる。

とりにく氏:やっぱりハードウェアとの連携は増えていくんだろうなと思いつつ、電子工作の面でも面白いものがもっと増えてほしいと思っていますね。あと、AIが小型と大型に両極化するんだろうなと思います。ちっちゃいタスクができる小さいやつと、大きいタスクがなんでもいろいろできるみたいなの、その2つに分かれてくるだろうなと。

清水氏:僕はね、その予想には反対なんですよ。コンピューターの歴史を振り返ると、必ず大型化と小型化ということを言う人が出てくる。それは、たぶんその人の立場とかポジショントークなんですよ。人間が必要なものってそんなに大きくないと思います。僕の予想だと、いまのLLMでもデカすぎると思う。もっと小さくて、もっと頭が良くなるものがいろいろ出てくるはずで、そのアルゴリズムの研究というのはここ1年間で急速に進んできていますよ。

清水氏:次の質問です。「来年、何しようと思ってますか?」

近藤氏:ずっと「パーマンのコピーロボットみたいな自分の分身を作りたいな」と思っています。自分の代わりに、それこそXのポストとかをしてほしいんですけど、そうなった場合は同期できなくなっちゃう。パーマンだと、おでこタッチしてましたけど、自分のシンクをどうするかが課題になっています。

とりにく氏:私は、ハードウェア系をもっと触りたいと思っています。ロボアームをもうちょっと頑張りたい。もう1個買おうかな。タオルたたみをどうしてもやらせたいんですよね。ハードウェアと、それこそスマートグラスとか、そういうハードウェア系との連携ももっと遊びたいと思っていますね。

清水氏:じゃあぜひ来年、ハッカソンで洗濯たたみロボの方で挑戦していただければと。最後、皆さんに、AI大好き人間たちが集まってると思うんですけど、メッセージを一言ずついただけたらと。

近藤氏:今年、来年は非常にAI激動の、インターネットが出てきたぐらいの楽しいタイミングなので、皆さん、触れて、出てきたものとかを楽しんで。10年後くらいに、後方彼氏面がやれる、いいタイミングかなという感じなんです。「スマートフォン? iPhone 3Gから使ってたわ!」みたいな感じになると思います。

とりにく氏:2026年か。これからもいろいろ盛り上がっていくと思うので、一緒に遊んでいけたらいいなと思います。

清水氏:というわけで予想通り散らかりましたけれども、楽しいお話を聞かせていただきありがとうございました。

 AI最前線を走る3人によるセッションは、終始リラックスした雰囲気ながらも、ローカルAIへの偏愛から、最新のAIエージェント、未来のハードウェア、そして「スタンド」のようなAIの将来像に至るまで、専門家ならではのディープな話題が次々と飛び交う熱い内容となった。AIがもたらす未来への期待と、いままさに起きている変革の面白さを、会場で聞いていた人々に強く印象付けたことだろう。