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「Copilot」任せから脱却 ~パワポのAIプレゼン生成で長さや口調、スタイルを指定可能に

Windows、Mac、Webで展開

生成AI「Copilot」でプレゼンテーションを生成してもらう機能(従来版)。基本的に「Copilot」任せだった

 米Microsoftは11月19日(日本時間)、「Copilot in PowerPoint」のアップデートを発表した。今回のアップデートでは、生成AI「Copilot」でプレゼンテーションを生成してもらう際にスライドの長さ(枚数)、口調(トーン)、スタイル、画像などを指定できるようになった。

 これまでAI生成されるスライドの内容とデザインは基本的に「Copilot」任せで、できたものをユーザー側で修正する必要があった。しかし、事前にある程度の微調整が行えるようになったことで、そうした手間を減らすことができる。期待通りのスライドを一発で生成できれば、作業時間を大幅に短縮することができるだろう。

 利用方法は以下の通り。

  1. キャンバスにあるスパークルアイコンをクリックし、[新しいプレゼンテーションの作成]メニューを選択。Windows版であれば[ホーム]画面の[Copilot で作成する]コマンドを選択してもよい
    キャンバスにあるスパークルアイコンをクリックし、[新しいプレゼンテーションの作成]メニューを選択
  2. [Copilot でプレゼンテーションを作成]ダイアログボックスに、作成したいプレゼンテーションの説明(プロンプト)を入力。この際、参照してほしいファイル(Word、PDF、Excel、Loop、TXTをサポート)を追加したり、長さ(Length)を指定できる
    [Copilot でプレゼンテーションを作成]ダイアログボックスにプロンプトを入力。ここで長さ(Length)を指定できる
  3. 送信すると、「Copilot」がアウトラインの生成を開始する
  4. アウトラインができあがったら、ダイアログ右上の[口調]ボタンでトーンを選択
    「Copilot」がアウトラインを生成。ダイアログ右上の[口調]ボタンでトーンを選択
  5. プレゼンテーションのスタイルと挿入する画像のスタイルを選択。AI生成の画像だけではなく、ストック画像や企業のブランド画像も選択できる
    スライドのスタイルや、スライドに挿入する画像を選択
できあがったプレゼンテーションの例

 本機能は「Microsoft 365 Copilot」ライセンスのユーザーが利用可能。以下の環境で利用できる。

  • Web:「Frontier」プログラムの有効化
  • Windows:バージョン 2512(Build 19509.20000)以降
  • Mac:バージョン 16.104(Build 25111010)以降
同社の先進的なAI機能を試せる「Frontier」プログラムを有効化(Web)