「Microsoft Edge 143」がリリース ～最近閉じたタブにも対応するタブの検索機能

「Microsoft Edge」v143.0.3650.66

　米Microsoftは12月4日（現地時間）、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v143.0.3650.66を安定（Stable）チャネルでリリースした。「Microsoft Edge 143」では、PDFビューワーやタブ機能、セキュリティ機能のアップデートが行われた。

　まず、PDFビューワーでは、追加したハイライトやインクといった注釈をアンドゥ・リドゥできるようになった。注釈を挿入すると現れる画面左上のボタンから操作するほか、［Ctrl］＋［Z］キーや［Ctrl］＋［Y］キーでもアンドゥ・リドゥが可能。

PDFビューワーのアンドゥ・リドゥ機能

　また、タブの検索機能も追加された。タブ検索機能はタブバーの左端にある［∨］ボタンから呼び出せるメニューから行える。現在開いているタブに加え、最近閉じたタブも検索できるため『さっき閉じてしまったあのタブ』を復元したい場合もすばやく対処できる。加えて、［∨］ボタンのメニューからは、垂直タブバーの有効化や、AIを用いたタブのグループ化の実行も行えるため、タブを大量に開いている際にはこのボタンを押すことで、様々な対応が可能だ。

タブの検索機能

垂直タブバーの有効化や、AIを用いたタブのグループ化の実行も行える

垂直タブバー

AIを用いたタブのグループ化

　さらに、セキュリティの強化策として悪意あるサイドローディング拡張機能をブロックする機能が段階的に展開されている。そのほか、［フィードバックの送信］オプションを利用できない組織でも診断データを出力する機能が追加され、macOS版のミニメニューが削除された。

　脆弱性の修正も行われており、「Microsoft Edge」独自の問題が1件（深刻度Low）修正されたほか、「Chromium」由来の問題も修正されているが、詳細は未公表。「Google Chrome」v143.0.7499.40/41と同様の問題が修正されていると思われる。

　デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー（設定とその他）から［ヘルプとフィードバック］－［Microsoft Edge について］画面（edge://settings/help）へアクセスするとよい。