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タスクバーの縦・上置きにも対応へ ~Microsoft、今年はOSの“作りこみ”に集中すると宣言

きびきびと動作、ノイズを減らし、透明性を確保し、ユーザーに選択肢を

タスクバーをデスクトップの好みの位置に

 米Microsoftは3月20日(現地時間)、公式ブログ「Windows Insider Blog」で、「Our commitment to Windows quality」と題する記事を公開した。この記事ではWindowsの品質を向上させるための新しい方針が示されており、その一環としてタスクバーを含むユーザーインターフェイスの改善がアナウンスされている。

 「Windows 10」から「Windows 11」への移行をためらう理由として、「タスクバーをデスクトップの上や横に表示できない」「エクスプローラーが重い」を挙げるユーザーは少なくない。Microsoftはこれらを2026年の重点課題として、具体的な改善を進める方針だ。

タスクバーをデスクトップの好みの位置に

 まず、これまでデスクトップ下部に固定されていたタスクバーが、上部や左右端へ移せるようになる。縦長のモニターを使うユーザーや、Windows 10以前の配置に慣れていたユーザーにとって朗報といえるだろう。

 併せて、タスクバーをより小さく表示するオプションも導入されるようだ。少しでもデスクトップの作業領域を広く取りたい場面に役立つだろう。

 タスクバー左端のエリアへマウスカーソルを移動させると表示される[ウィジェット]ボードでも設定の簡素化が図られ、ウィジェットの出現タイミングや表示方法を調整できるようになるといった改善が実施されるようだ。記事を提案する[Discover]フィードのパーソナライズ強化も行われる。

[スタート]画面の改善

 また、[スタート]画面でもいくつかの改善が行われる。たとえば[おすすめ]セクションでは、ユーザーがより高い関心を持つアプリやコンテンツが表示されるようになる。言い換えれば、広告まがいの押しつけがましい推奨アプリは表示されなくなる。

 それでも[おすすめ]セクションが気に入らない場合は、ユーザー側で調整したり、無効化するための手段を提供する。

「エクスプローラー」は軽く、確実に。より一貫した検索体験

 ファイルやフォルダーへのアクセスを提供する「エクスプローラー」は起動時間が短縮され、ナビゲーションや右クリックメニュー(コンテキストメニュー)がきびきびと表示されるようになり(初期テストはすでに実施中)、大きなファイルのコピーや移動はより速く、信頼性の高いものになる。

 さらに、アプリやファイル、設定オプションを検索するための「Windows Search」にもテコ入れが入り、重要なものがより見つけやすくなるとのこと。デバイス上の検索結果は理解しやすいように表示され、Webの結果とは明確に区別される。

 また、タスクバー、[スタート]画面、「エクスプローラー」のどこから利用しても、より一貫した検索結果が得られるようになる。検索を始めた場所によって結果が異なるといったことは、今後なくなるとのこと。

ノイズを減らし、透明性を確保し、ユーザーに選択肢を

 これらの改善のキーワードは、“作り込み”(Craft)だ。

 Windows 11は初回リリースから5年目を迎え、年々機能が増えている。しかし、その一方でOSは複雑さを増し、統一性が失われつつある。開発チームは埋もれてしまいがちな良機能をアピールしようと通知や提案を増やし、既定のオプションを変更するが、ユーザーにはそれを無効化する手段がなかったり、あってもどこにあるのかがわからない。

 そうした現状を改善するため、今年はWindows全体の使いやすさを引き上げ、パーソナライズの機会を増やし、動作のノイズになったり集中を妨げる要素を減らしていく考え。また、Windowsのコアな画面部品を新しいフレームワーク「WinUI3」へ順次移行させることで、全体的なパフォーマンス向上も図るとしている。

 タスクバーの位置変更を含むこれらの機能は、2026年3月から4月に「Windows Insider」ビルドへ試験導入される見込みだ。