Windows Insider Preview

[Ctrl]+[Shift]キーを押しながら管理者としてアプリを起動する技、適用範囲が拡大へ

Betaチャネルでテスト開始

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

管理者権限でアプリを起動。UACダイアログが表示される

 Windows 10/11では、 [Ctrl]+[Shift]キー を押しながらアプリをマウスクリックや[Enter]キーで実行すると、管理者権限で当該アプリを起動できる。以下のようなシチュエーションで利用可能で、右クリックメニューから[管理者として起動]コマンドへアクセスするよりも手軽だ。

  • [Ctrl]+[Shift]キーを押しながら、[スタート]画面のアプリアイコンをクリックする
  • [Ctrl]+[Shift]キーを押しながら、タスクバーのアプリボタンをクリックする
  • 「Windows Search」でアプリを検索し、マッチしたら[Ctrl]+[Shift]+[Enter]キーを押す
  • [ファイルを指定して実行]ダイアログ([Windows]+[R]キー)にコマンドを入力し、[Ctrl]+[Shift]+[Enter]キーを押す
もちろん右クリックメニューから[管理者として起動]コマンドへアクセスしてもよいが……

 とくに「ターミナル」(Windows Terminal)アプリなど、ときどき管理者権限が必要となるアプリを使う際に覚えておくと便利なテクニックだ。管理者権限で実行するコマンドをもたない[ファイルを指定して実行]ダイアログでも、絶大な効果を発揮する。

 しかし残念ながら、ジャンプリストの項目をクリックするときにこの技は使えなかった。たとえば特定プロファイル(「PowerShell」や「コマンド プロンプト」など)の「ターミナル」アプリを管理者権限で利用したいといったケースでは利用できなかったわけだ。

ジャンプリストの項目をクリックするときは、この技が使えなかった

 米国時間10月25日にBetaチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 22635.4435(KB5044377)では、この弱点が解消されており、[スタート]画面やタスクバーの場合と同様、[Ctrl]+[Shift]キーを押しながらジャンプリスト項目をクリックすることで、当該コマンドを管理者権限で実行できるようになった。この変更は順次拡大され、大きな問題がなければいずれ製品版OSにも導入される見込みだ。

 ちなみに、「ターミナル」アプリは[Ctrl]キーを押しながら新規タブボタンやプロファイルメニューをクリックすると、新しいプロファイルを管理者権限で開くことができる。この技も覚えておくと便利だ。

「ターミナル」アプリは[Ctrl]キーを押しながらクリックすることで、タブ(プロファイル)を管理者権限で開ける
「ターミナル」アプリの場合、管理者権限の有無はタイトルバー左端の「盾」アイコンで区別できる