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Microsoft、2026年6月の「Windows Update」を実施 ~脆弱性は過去最多の208件、悪用されているものも
“緊急”の脆弱性は38件、OSやOffice、Exchange、Copilot、Azureなどに影響
2026年6月10日 10:01
米Microsoftは6月9日(現地時間)、すべてのサポート中バージョンのWindowsに対し月例のセキュリティ更新プログラムをリリースした(パッチチューズデー)。現在、「Windows Update」や「Windows Update カタログ」などから入手可能。Windows以外の製品も含め、今月のパッチではCVE番号ベースで208件の脆弱性が新たに対処されている。
このうち、 すでに悪用が確認されている 脆弱性は以下の通り。深刻度は4段階中2番目の「Important」(重要)にとどまるが、できるだけ早い対処が必要だ。
- CVE-2026-41091:Microsoft Defender の特権の昇格の脆弱性
また、以下の3件はパッチ公開の時点で詳細が一般に公開されている。悪用のリスクがあるため、警戒が必要。
- CVE-2026-49160:HTTP.sys のサービス拒否の脆弱性(重要)
- CVE-2026-50507:Windows BitLocker のセキュリティ機能のバイパスの脆弱性(重要)
- CVE-2026-45586:Windows Collaborative Translation Framework(CTFMON)の特権昇格の脆弱性(重要)
深刻度が最高の「Critical」(緊急)と評価された脆弱性は、以下の38件。OSや「Office」、「Exchange」、「Copilot」、「Azure」製品などに影響する。できるだけ早い対処を心掛けたい。
- CVE-2026-45648:Active Directory Domain Services のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-48567:Azure HorizonDB の特権昇格の脆弱性
- CVE-2026-32193:Microsoft Azure Kubernetes Service のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-47644:Copilot Chat (Microsoft Edge) の情報漏えいの脆弱性
- CVE-2026-45476:Linux カーネル用 Microsoft MANA ネットワーク ドライバーの特権昇格の脆弱性
- CVE-2026-42824:M365 Copilot の情報漏えいの脆弱性
- CVE-2026-45497:Microsoft Copilot のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-33828:Microsoft Azure Attestation サービスおよび Device Health Attestation サービスの特権昇格の脆弱性
- CVE-2026-48579:Microsoft Exchange Online の情報漏えいの脆弱性
- CVE-2026-47655:Microsoft Graph の情報漏えいの脆弱性
- CVE-2026-45456:Microsoft Office のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45458:Microsoft Office のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45461:Microsoft Office のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45463:Microsoft Office のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45472:Microsoft Office のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45474:Microsoft Office のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-47635:Microsoft Office のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45460:Microsoft Office の情報漏えいの脆弱性
- CVE-2026-26142:Nuance PowerScribe のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-42985:リモート デスクトップ クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-42992:リモート デスクトップ クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-44799:リモート デスクトップ クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-44801:リモート デスクトップ クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-47289:リモート デスクトップ クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-47654:リモート デスクトップ クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-48563:リモート デスクトップ クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-44815:Windows DHCP クライアントのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-47291:Windows HTTP.sys のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45607:Windows Hyper-V のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45641:Windows Hyper-V のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-47652:Windows Hyper-V のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-47288:Windows Kerberos キー配布センター (KDC) のリモート コード実行
- CVE-2026-48574:Windows Media のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-44803:Windows Win32K (GRFX) のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-44812:Windows Win32K (GRFX) のリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-45657:Windows カーネルのリモートでコードが実行される脆弱性
- CVE-2026-44810:Windows 暗号化サービスの特権昇格の脆弱性
- CVE-2026-42987:Windows 展開サービスのリモートでコードが実行される脆弱性
Windows 10/11およびWindows Server 2016/2019/2022
最大深刻度は「緊急」(リモートでコードが実行される)。
- Windows 11 バージョン 26H1:KB5095051
- Windows 11 バージョン 25H2:KB5094126
- Windows 11 バージョン 24H2:KB5094126
- Windows 11 バージョン 23H2:KB5093998
- Windows 10 バージョン 22H2(ESU):KB5094127
- Windows Server 2025:KB5094125
- Windows Server 2022:KB5094128
- Windows Server 2019:KB5094123
- Windows Server 2016:KB5094122
「Windows 11 バージョン 25H2」にはセキュリティ修正に加え、2026年5月プレビューパッチの内容が含まれる。
- Bluetooth LE Audio技術を利用した「共有オーディオ」(Shared Audio)。1台のWindows 11 PCから2人が同時に同じオーディオを楽しめるように
- 「タスク マネージャー」のNPU対応が拡充。NPU使用率やNPU専用メモリなどを確認できるオプション列を追加
- 「マルチアプリ カメラ」。複数のアプリが同時にカメラへアクセスできるように
- ユーザーフォルダー名のカスタマイズ。Windowsセットアップ中にユーザーフォルダーの名前を自分で指定できるように
- 拡大鏡(Magnifier)の強化。スクリーンリーダー連携時のアナウンスがより明確になったほか、保護対象コンテンツの拡大表示にも対応
- スタートアップアプリの起動パフォーマンスや「Windows Hello」認証パフォーマンスの向上
なお、「バージョン 25H2」のOSコアは「バージョン 24H2」と共通で、パッチの内容も同じだ。そのため、これらの改善は「バージョン 24H2」環境でも享受できる。ただし、Home/Proエディションの「バージョン 24H2」はサービス終了が近い。そろそろ「バージョン 25H2」への移行を検討したい。
また、「Windows 10 バージョン 22H2」はすでに一般向けのサポートが終了しており、「拡張セキュリティ更新プログラム」(Extended Security Update:ESU)に登録しないとセキュリティパッチを受け取れない点には注意。
Microsoft Office関連のソフトウェア
「Microsoft Office」関連のセキュリティ修正に関しては、以下のドキュメントを参照のこと。
「Microsoft 365 Apps」では27件の脆弱性が修正されており、深刻度「Critical」と評価されたリモートコード実行の脆弱性7件と情報漏えいの脆弱性1件が含まれる。できるだけ早い対処を心掛けたい。
Microsoft Edge
「Microsoft Edge」は、「パッチチューズデー」とは関係なくアップデートされている。直近のセキュリティ修正は、米国時間6月4日にリリースされたv149.0.4022.52。
間もなく「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対するアップデートが配信される見込みなので、リリースされたらすぐに適用しておきたい。
Microsoft SharePoint
「Microsoft SharePoint」関連では、30件の脆弱性が修正されている。深刻度「緊急」と評価された以下の2件が含まれているので、警戒が必要だ。
- CVE-2026-45456(緊急:リモートでコードが実行される)
- CVE-2026-45458(緊急:リモートでコードが実行される)
Microsoft Exchange Server
「Microsoft Exchange Server」(Subscription Edition/2019/2016)では、7件の脆弱性が修正された。最大深刻度は「重要」。また、「Microsoft Exchange Online」では深刻度「緊急」と評価された情報漏えいの脆弱性「CVE-2026-48579」が修正されている。
- CVE-2026-45500(重要:なりすまし)
- CVE-2026-45501(重要:なりすまし)
- CVE-2026-45502(重要:情報漏えい)
- CVE-2026-45503(重要:情報漏えい)
- CVE-2026-45504(重要:特権の昇格)
- CVE-2026-45583(重要:リモートでコードが実行される)
- CVE-2026-47631(重要:なりすまし)
Microsoft Visual Studio Code
「Visual Studio Code」では、5件の脆弱性が修正された。最大深刻度は「重要」。
- CVE-2026-40376(重要:特権の昇格)
- CVE-2026-47281(重要:特権の昇格)
- CVE-2026-47284(重要:情報漏えい)
- CVE-2026-47287(重要:改ざん)
- CVE-2026-48569(重要:セキュリティ機能のバイパス)
Microsoft .NET Framework/.NET
「.NET」関連のセキュリティ修正に関しては、公式ブログを参照のこと。CVE番号ベースで3件の修正がアナウンスされている。
そのほかの製品
そのほかにも、以下の製品に対しセキュリティアップデートが提供中だ。括弧内は最大深刻度。
- Windows Narrator Braille:1件(重要)
- Windows App Client for Windows Desktop:8件(緊急)
- Visual Studio Code - MSSQL Extension:1件(重要)
- Remote Desktop client for Windows Desktop:6件(緊急)
- Nuance PowerScribe One/PowerScribe 360:1件(緊急)
- Microsoft Teams for Android:1件(重要)
- Microsoft PowerToys:1件(重要)
- Microsoft PC Manager:3件(重要)
- Microsoft Graph:1件(緊急)
- Microsoft Exchange Online:1件(緊急)
- Microsoft Defender for Endpoint for Mac:1件(重要)
- Microsoft Bing Search for Android:1件(重要)
- Microsoft 365 Copilot:2件(緊急)
- Linux kernel - Microsoft MANA Network Driver:1件(緊急)
- Copilot Chat(Microsoft Edge):1件(緊急)
- Azure Stack Edge:2件(重要)
- Azure Kubernetes Service:1件(緊急)
- Azure HorizonDB:1件(緊急)

























