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新世代の「PowerToys Run」を搭載した「PowerToys 0.90」が公開
[Windows]+[Alt]+[Space]キーで起動。拡張性・速度・ビジュアルを磨く
2025年4月1日 15:43
米Microsoftは4月1日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.90.0を公開した。「PowerToys 0.90」の目玉は、新世代の「PowerToys Run」だ。
「PowerToys Run」は、 [Alt]+[Space]キー で簡単に呼び出せるコマンド型のランチャー。アプリをキーワード検索して実行したり、「コマンド プロンプト」で実行したり、パスをクリップボードへコピーしたりできる。アプリの切り替えやシェルコマンドの実行、簡単な計算機能(電卓)なども利用でき、個別にON/OFF可能だ。
次世代の「PowerToys Run」(PowerToys Run v2)は 「コマンド パレット」(CmdPal) と呼ばれており、拡張性を第一に考えて作られている。今後はプラグインで機能を拡張できる設計になっており、以前お伝えした「WinGet」パッケージの検索プラグインもすでに統合されているようだ。
また、パフォーマンスを犠牲にすることなくビジュアルがリッチになっているのもポイント。初めてのユーザーでも迷わず使えるように随所にヘルプメッセージが用意されているだけでなく、アイテムによってはサイドパネルで詳細情報を確認できたりもする。
次世代「PowerToys Run」――「コマンド パレット」――は [Windows]+[Alt]+[Space]キー で起動可能。当面の間は従来の「PowerToys Run」とサイドバイサイドで(同時に)利用できるようなので、徐々に慣れていくとよいだろう。
そのほかにも、「WPF UI」から「.NET WPF」への移行で「カラー ピッカー」が改善。テーマ対応が強化され、他ツールとの視覚的な一貫性が向上した。ファイルの中身をチラ見する「Peek」ツールでは直接ファイルを削除できるようになり、不要なファイルをその場で削除できるようになった。「New+」のテンプレートファイル名では変数がサポートされ、日付や環境変数をもとにファイル名を決められるようになった。
「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZones」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、『OSにも標準で備わっていればいいのに』と感じられる便利な機能が多く収録されている。
対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。
ソフトウェア情報
- 「PowerToys」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.90.0(25/04/01)