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「Microsoft 365 Copilot」にメモリ機能 ~チャットを躾けて使いやすく
“こんな感じで回答してほしい”と教えて「Copilot」を教育、まずは法人向けから
2025年10月8日 14:41
米Microsoftは10月4日(現地時間)、「Copilot Memory in Microsoft 365」を発表した。「Microsoft 365」の「Copilot」チャットでユーザーのワークスタイルやコミュニケーションの好み、繰り返し使用するトピックなどが記憶(メモリ)され、「Copilot」の回答がユーザーの好みに合うように調整できるようになる。
「Copilot Memory」を利用するには、「Microsoft アカウント」でサインインした状態で「Microsoft 365 Copilot」チャットにアクセスし、覚えておくべきことを「Copilot」に伝えればよい。たとえば、以下のような使い方が考えられる。
- ですます調で答えてください
- 回答の際はできるだけ箇条書きを使ってください
- 私の好みの文体を知るために、10個の質問をしてください
- プロフェッショナルでフレンドリーな口調を心がけてください
- 利用可能な場合は、応答の最後にソースリンクを含めることを忘れないでください
- アイコンサイズで画像を生成してください
- プロンプトがあいまいな場合は、明確にするために質問を返してください
記憶されたメモリは、設定の[Copilot Memory]セクションで編集が可能。現在ストックされているメモリの内容を確認したり、不要になったメモリを削除したりといったことも行える。「Copilot Memory」機能そのものを無効化することもできる。
「Copilot Memory」は法人向けの「Copilot」ライセンスを持つすべての「Microsoft 365 Copilot」ユーザーに提供される(既定は有効、IT管理者がテナント全体で無効化することも可能)。コンシューマー向けにも近日中に提供される予定だ。
そのほかにも「Microsoft 365」の「Copilot」チャットでは、明示的にチャットの動作をあらかじめ指示しておける「カスタム命令」(Custom Instruction)や、機密性の高い情報を「Copilot Memory」に保存しないようにする「一時チャット」(Temporary Chat)といった機能がある。状況に応じて使い分けたい。