Windows Insider Preview

Windows 11で複数のアプリが同時にカメラ映像へアクセスできるようにするオプション

カメラ関連のトラブルシューティングで役に立つオプションも

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「設定」アプリの[カメラの詳細オプション]ダイアログ

 以前のWindows 11では複数のアプリが同時にカメラの映像(カメラストリーム)へアクセスできなかったが、現在は「設定」アプリの[カメラの詳細オプション]ダイアログでマルチアプリカメラオプションを有効化すると解決できる。このオプションは手話通訳者と視聴者の両方に同時にビデオストリーミングできるように、難聴者コミュニティと共同で開発されたという。

 [カメラの詳細オプション]ダイアログを開くには、まず[Bluetooth とデバイス]-[カメラ]ページへアクセスする。続いて、接続済みカメラの一覧からマルチアプリカメラを有効にしたいデバイスをクリック。詳細ページが開いたら、下のほうへスクロールして[カメラの詳細オプション]セクションにある[編集]ボタンをクリックすればよい。

[カメラの詳細オプション]セクションにある[編集]ボタンをクリック

 ダイアログでは、以下のオプションが変更可能。

  • 複数のアプリにカメラの同時使用を許可する(マルチアプリカメラ)
  • 基本カメラをオンにする
  • メディアの種類

 [基本カメラをオンにする]オプションはトラブルシューティングのために用意された最後の手段。最近のカメラは高機能・多機能だが、それゆえにトラブルの原因も複雑になりがちだ。そこで、同社のサポートエージェントと共同で、カメラの機能を絞るオプションが開発されたのだという。

 最後の[メディアの種類]オプションは、カメラの解像度やフレームレートなどを細かく調整したいユーザー向けのオプションだ(どれを選べるかは、カメラデバイスによる)。基本的には既定の「Windows に選択させる」にしておいて問題ない。また、上2つのオプションのいずれかをONにしないと変更することはできない。

上2つのオプションのいずれかをONにしないと変更することはできない

 これらのオプションは、昨年末にプレビューチャネル(Dev:Build 26120.2702、Canary:Build 27758)に導入され、テストが続けられていた。現在では製品版OSでも利用可能だ。