ニュース

旧「Edge」、「IE11」、wmicコマンド……「Windows 10 バージョン 21H1」で削除・非推奨となる機能たち

代替ソリューションへの移行を

開発を終了した「Internet Explorer 11」

 米Microsoftは5月19日(現地時間)、「Windows 10 May 2021 Update(バージョン 21H1)」を正式リリースした。開発を終了した機能と削除された機能も明らかにされている。

削除された機能

 「May 2021 Update」で削除された機能として案内されているのは、以下の2つ。

  • XDDM-based remote display driver
  • Microsoft Edge(「EdgeHTML」ベースのレガシー版)

 「XDDM(Windows 2000 Display Driver Model)」は、シングルタスク前提の古いディスプレイドライバーモデル。Windows Vista以降ではマルチスレッド対応と安定性の向上を図った「WDDM(Windows Display Driver Model)」が主流で、Windows 8以降で利用されているのは基本的に「WDDM」だけだ。リモートデスクトップでは「XDDM」が使われるケースもあったようだが、以前から削除されることが案内されていた。

 「EdgeHTML」ベースの古い「Microsoft Edge」は、「Chromium」ベースの新しい「Edge」に置き換えられた。「May 2021 Update」には含まれていない

開発を終了した機能

 「May 2021 Update」をもって開発が終了した機能として案内されているのは、以下の3つ。いずれは削除されるため、代替ソリューションへの移行を急ぐ必要がある。

  • Internet Explorer(IE)11
  • Personalization roaming
  • Windows Management Instrumentation Command line(WMIC)tool.

 「Internet Explorer 11」(IE 11)デスクトップアプリケーションのサポートは2022年6月15日に打ち切られる。サーバーOSへの同梱は継続されるほか、OSのコンポーネントとしては残るが、家庭・個人向けの環境では単体のアプリとして利用できなくなる。

 2つ目は壁紙、スライドショー、アクセントカラー、ロック画面の壁紙といった個人設定を同期する機能だ。これらはもはや開発されておらず、将来バージョンで削除される可能性がある。

 最後の「WMIC」は、システム情報を提供する「WMI」(Windows Management Instrumentation)へコマンドラインでアクセスするためのツールだ。「WMI」自体はなくならないが、コマンドラインツールは「PowerShell」への移行が推奨されており、「Windows 10 バージョン 21H1」と「Windows Server バージョン 21H1」半期チャネルリリースで非推奨となっている。