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各種クラウドストレージをエクスプローラーに統合する「Mountain Duck」が5年ぶりにアップデート、高速化やSMB対応など

「OneDrive」「Google ドライブ」「Dropbox」「Box」など多数に対応、Windows/Macで利用可

「Mountain Duck 5」がリリース

 スイスのiterateは8月19日(現地時間)、「Mountain Duck 5」をリリースした。さまざまなクラウドストレージ・ネットワークストレージを「エクスプローラー」へマウントして利用できるアプリ「Mountain Duck」の最新版で、2020年7月以来、5年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

 「Mountain Duck」は、Windows/Macをサポートするオープンソースの多機能ストレージクライアント「Cyberduck」の姉妹ソフト。FTP/SFTP、WebDAVといった主要なプロトコルをサポートするほか、「OneDrive」「Google ドライブ」「Dropbox」「Box」といったオンラインストレージ、「Azure」「Amazon S3」「Google Cloud Storage」などのクラウドストレージサービスにも対応する。「Cyberduck」と異なり、「エクスプローラー」にマウントして利用できるのが最大の特徴だ。

クラウドストレージ・ネットワークストレージを「エクスプローラー」にマウントして利用できるのが最大の特徴
多くのプロトコルをサポート。複数のサービスを1つのアプリで管理したい場合や、2つ目のアカウントで「OneDrive」を使いたい場合などに役立つ
タスクトレイに常駐。同期状態などはここで確認できる

 ちなみに、執筆時現在の最新版は、21日にリリースされたv5.0.1。Windows版の対応OSはWindows 10 バージョン 1809およびWindows Server 2019以降。価格49米ドルのシェアウェアで、14日間の試用期間が設けられている。ライセンスの購入はメジャーバージョンアップのたびに必要だが、既存顧客向けには割引きがある。

姉妹製品の「Cyberduck」。無償で利用したい場合はこちらを(寄付歓迎)

 「Mountain Duck 5」ではWindows版で「Cloud Files API」、Mac版で「File Provider API」を利用した統合(Integrated)接続モードをサポート。Windowsの「OneDrive」、Macの「iCloud Drive」と同じ仕組みを採用することで、デバイスドライバーのインストールやネットワークマウントが不要になったほか、ファイル操作でローカルディスクに匹敵するパフォーマンスが得られる。

 また、「Windows Search」「Spotlight」によるコンテンツ検索や「SMB」(Server Message Block)プロトコルがサポートされた。一部のプロトコル(FTP、SFTP、WebDAV、OpenStack Swift)ではファイルを上書きした際に以前のバージョンを保存しておくカスタムバージョニングにも対応している。

 その他のおもな改善点は、以下の通り。

  • 同期の競合時にファイルを上書きまたはリネームするオプション
  • バックグラウンドタスクを監視するアクティビティウィンドウ
  • 保留中の大容量ファイルアップロードを再開する機能(S3、OpenStack Swift、Backblaze B2、ownCloud)
  • Windows:MSIXパッケージを使用した新しいインストーラー
  • Windows:新しいビルトインソフトウェアアップデーター
MSIXパッケージを使用した新しいインストーラー

ソフトウェア情報

「Mountain Duck」Windows版
【著作権者】
iterate GmbH
【対応OS】
Windows 10 バージョン 1809以降、Windows Server 2019以降
【ソフト種別】
シェアウェア 49米ドル(14日間の試用可能)
【バージョン】
5.0.1(25/08/21)