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エクスプローラー代替アプリの最右翼「Files」が大幅アップデート ~約2年ぶり
2つのフォルダーを並べて使えるデュアルペインモードを改善、「Google Chrome」でおなじみのオムニバーなど
2025年9月5日 06:45
モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」が9月3日(日本時間)、v4.0へとアップデートされた。2023年11月以来、約2年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。
「Files」は、Windows 11のデザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。「Git」の統合、「Visual Studio Code」などでもおなじみの「コマンド パレット」、ファイル検索ツール「Listary」との連携、フォルダーごとの壁紙設定といった、OS標準の「エクスプローラー」にはない機能を数多く取り揃えているのが魅力だ。
「Files v4.0」における変更は多岐にわたる。まず、アプリアイコンが新しくなった。色彩豊かで、他の「Fluent Design System」準拠アイコンともマッチする。
次に、「Google Chrome」でおなじみのオムニバーが導入された。アドレスバーと検索ボックスを兼ねており、フォルダーナビゲーションとファイルの検索をシームレスに切り替えることが可能。「コマンド パレット」も統合されており、ここから各種コマンドも実行できる。
そのほかにも、多くの機能追加と改善が行われた。主な変更点は以下の通り。
- 2つのフォルダーを並べて表示できるデュアルペインモードの改善
・[Ctrl]+[Shift]+[S]キーでの切り替えが可能
・[全般]設定画面に専用セクションを導入
・新しいペインが現在のパスで開かれるように
・[Split pane]メニューの改善 - フィルターと検索の分離
・検索([Ctrl]+[F])は「Windows Search」を用いてシステムワイドに実行される
・フィルター([Ctrl]+[Shift]+[F])は現在のフォルダーコンテンツに対して適用される - 開発者ツールと「Git」統合
・統合開発環境(IDE)を開くコマンドに任意のコードエディターを割り当て可能に
・「GitHub」のURLをファイル画面へドラッグ&ドロップすると、リポジトリをクローン。進捗状況は「ステータス センター」に表示される - クラウドドライブ対応の拡充
・「MagentaCLOUD」、「Sync」、「OX Drive」を新たにサポート
・「OneDrive」の利用状況がWindows 11環境の[プロパティ]ダイアログに - ファイルの[プロパティ]ダイアログ
・[ハッシュ値]タブですばやくハッシュチェック
・[署名]タブでデジタル署名を確認 - 列ビューの幅がファイル名に合わせて自動調整されるように
- ステータス センター
・設定画面でアイコンの表示方法をカスタマイズ
・「ステータス センター」を開くと通知バッジがクリアされる
・フォントインストールの進捗を表示できるように - [操作](Actions)設定ページのウィンドウサイズ調整。検索ボックスも追加
- 書庫ファイル
・「7-Zip」v25.01へ更新
・新規書庫ファイルのエンコードが既定でUTF-8に
・書庫ファイルを抽出する際、エンコーディングを自動検出するように - ファイルサイズの単位を「MiB」と「MB」で切り替え可能に
- サイドバー
・[設定]ボタンがアドレスバーからサイドバー下部に
・[設定]ボタンの右クリックで、設定を保存するJSONファイルを直接開く
・サイドバーの項目をすべて非表示にしたとき、代わりにプレースホルダーコンテンツを表示 - リリースノートをタブで開くように
- 260文字を超える長いファイルパスを実験的にサポート

「Files」は現在、公式サイトから無料でダウンロード可能。すでに利用中の場合は、ツールバーのアップデート通知から更新できる。プロジェクトを支援したい場合は、「Microsoft Store」から購入するのがおすすめ(税込み1,150円)。「GitHub Sponsors」から寄付することもできる。
ソフトウェア情報
- 「Files」
- 【著作権者】
- Files Community
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
- 【バージョン】
- 4.0(25/09/03)