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人気のモダンファイラー「Files」がv3.9に ~ファイルの一覧にカードビューを追加
細部をブラッシュアップ
2025年2月6日 13:15
モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」が1月30日(日本時間)、v3.9へとアップデートされた。
「Files」は、Windows 11のデザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。美しいデザインもさることながら、なぜか本家にはない[送る]コマンドを備えていたり、「Git」を統合するなど、OS標準の「エクスプローラー」にはない機能を積極的に採用しているのが魅力だ。開発プロジェクトは「GitHub」でホストされており、ライセンスは「MIT」。対応OSは「Windows 10 バージョン 20H1」以降。
v3.9における変更は、細部のブラッシュアップが中心だ。
- カードビュー(Cards View):タイルビューの後継として、ファイルリストビューにカードスタイルのレイアウトを追加。ファイルのサムネイルとメタデータがバランスよく表示され、一覧性も高い
- グリッドビューレイアウトのコントラスト向上:選択アイテムの周囲にアクセントカラーのボーダーを追加することで視認性を改善
- サムネイルの改善:詳細ビュー、リストビュー、カラムビュー、カードビューのアイコンとサムネイルのサイズが、選択したレイアウトのサイズと同期するように
- 詳細ペインでストレージ情報を表示
- ショートカットの作成ダイアログで名前も付けられるように。従来は一度作成したあと、リネームする必要があった
- リリースノートエクスペリエンスを刷新。ツールバーに新しいアイコンを追加したほか、いつでもリリースノートダイアログにアクセスできるアクションを新設。アップデートが利用可能になったときに表示されるボタンのデザインもアップデートされた
- 詳細ビュー、リストビュー、カラムビュー、カードビュー、検索候補フライアウト、タグウィジェットで、アイコンとサムネイルが高DPI対応
- タグウィジェットを、全体的なUIデザインに合わせてリフレッシュ。サイドバーのタグへファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップしてタグを適用できる
- 画像ファイルのサポート強化。JPEG-XR画像を回転、デスクトップやロックスクリーンの背景に設定できるように
- 新しく作成されたタブに自動的に切り替える設定を追加
- プロパティウィンドウの改善
- 新しい起動プロトコル。開発版は「files-dev:」、プレビュー版は「files-preview:」、安定版は「files-stable:」というURIスキームで起動できる。実行ファイル名もわかりやすく
- パフォーマンスの向上:非同期化や余計なアニメーションの削除でフライアウトのレスポンスアップ
- ドラッグ&ドロップ機能の改善:他のアプリケーションにアイテムをドラッグしても、ファイルウィンドウがバックグラウンドに留まるようになるなどの改善
- GZアーカイブを開く既定のアプリとして「Files」を設定可能。「7-zip」の依存関係を更新し、最新の改良を活用できるように
- 設定ダイアログで列を切り替えると、既存のすべてのタブが更新されるように(以前は変更後に開いたタブのみ更新された)
- ホームページの更新:空のツールバーエリアを削除し、よりすっきりとした外観に
- アドレスバーのキーボードナビゲーション:[Space]キーと[Enter]キーを使ってパンくずリストを開けるようになり、キーボードナビゲーションが改善
- Windows タスクバーに開いているタブの数が表示されなくなった
- 「Lucid Link」v3のサポート
「Files」は現在、公式サイトから無料でダウンロード可能。すでに利用中の場合は、ツールバーのアップデート通知から更新できる。プロジェクトを支援したい場合は、「Microsoft Store」から購入するのがおすすめ。「GitHub Sponsors」から寄付することもできる。執筆時現在の最新版は、v3.9.1。
ソフトウェア情報
- 「Files」
- 【著作権者】
- Files Community
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
- 【バージョン】
- 3.9(25/01/30)