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人気のモダンファイラー「Files」がv3.7に ~ツールバー・アドレスバー周りを強化

書庫ファイル作成(圧縮)時に使うCPUスレッドの数も指定可能

「Files 3.7」が公開

 モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」が9月5日(日本時間)、v3.7へとアップデートされた。[戻る][進む]ボタンのナビゲーション履歴、パンくずリストのフォルダーサムネイル、カスタマイズ可能なホームボタン、書庫ファイル作成(圧縮)時のCPUスレッドの指定といった新要素が盛り込まれている。

 「Files」は、Windows 11のデザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。美しいデザインもさることながら、なぜか本家にはない[送る]コマンドを備えていたり、「Git」を統合するなど、OS標準の「エクスプローラー」にはない機能を積極的に採用しているのが魅力だ。開発プロジェクトは「GitHub」でホストされており、ライセンスは「MIT」。対応OSは「Windows 10 バージョン 20H1」以降。

 ダウンロードは公式サイトから無料で可能。すでに利用中の場合は、ツールバーのアップデート通知から更新できる。プロジェクトを支援したい場合は、「Microsoft Store」から購入するのがおすすめ。「GitHub Sponsors」から寄付することもできる。

ナビゲーション履歴の表示

 ツールバーの[戻る][進む]ボタンを右クリックすると、履歴のポップアップが表示されるようになった。タッチスクリーンの場合は、数秒間押し続ける(ホールド)するとポップアップを開ける。以前にアクセスしたフォルダーへもう一度移動したい場合に便利だ。

ナビゲーション履歴の表示

アドレスバーのパンくずリストにフォルダーのアイコン

 アドレスバーのパンくずをクリックした際のポップアップに、フォルダーアイコンを追加。見栄えがよくなった。

アドレスバーのパンくずをクリックした際のポップアップに、フォルダーアイコンを追加。[ホーム]ツールボタンも利用可能に(後述)

[ホーム]ツールボタン

 [外観]設定ページに[ホーム]ツールボタンを表示するオプションを追加。既定では無効だが、有効化すると[ホーム]画面へ簡単に戻れるボタンを追加できる。

[外観]設定ページに[ホーム]ツールボタンを表示するオプション

 また、ホームに移動するアクションも導入された。キーボードショートカットを割り当てておけば、すばやく[ホーム]画面へ戻れて便利だ。

書庫ファイル作成(圧縮)時のCPUスレッドの指定

 書庫ファイルを作成する際に、使用するCPUスレッドの数を指定できるようになった。うまく活用すれば、システムリソースを効率的に管理し、全体的なパフォーマンス向上が見込める。

そのほかの機能

 そのほかにも、以下の機能がサポートされた。

  • システムトレイアイコンを非表示にする設定
  • 外部プロセスから場所を開く際に既存のタブにフォーカス
  • フォルダーのフラット化(試験的サポート)。子フォルダーのすべてのファイルを親フォルダーへ移動したい場合に便利

ソフトウェア情報

「Files」
【著作権者】
Files Community
【対応OS】
Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
【バージョン】
3.7(24/09/05)