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人気のモダンファイラー「Files」v3.8、代替データストリームの作成などに対応
タグ管理の改善、「ストレージセンサー」との連携なども
2024年11月26日 16:45
モダンなスタイルが魅力の高機能ファイラー「Files」が11月24日(日本時間)、v3.8へとアップデートされた。タグ管理の改善、「ストレージセンサー」との連携、代替データストリームの作成といった機能が新たに追加されている。
「Files」は、Windows 11のデザイン言語「Fluent Design System」に準拠したファイル管理ソフト。美しいデザインもさることながら、なぜか本家にはない[送る]コマンドを備えていたり、「Git」を統合するなど、OS標準の「エクスプローラー」にはない機能を積極的に採用しているのが魅力だ。開発プロジェクトは「GitHub」でホストされており、ライセンスは「MIT」。対応OSは「Windows 10 バージョン 20H1」以降。
ダウンロードは公式サイトから無料で可能。すでに利用中の場合は、ツールバーのアップデート通知から更新できる。プロジェクトを支援したい場合は、「Microsoft Store」から購入するのがおすすめ。「GitHub Sponsors」から寄付することもできる。
v3.8でも、さまざまな機能強化が行われている。
サイドバーからタグを管理
「Files」はタグ管理機能を備えており、ファイルツリーとは別に、サイドバーでタグベースのコンテンツナビゲーションが行える。たとえば「To Do」(やるべきこと)というタグをファイルにつけておけば、サイドバーから作業中のファイルへすばやくアクセスできる。
しかし、従来はサイドバーからタグの付いたコンテンツへアクセスできても、タグを管理することができなかった。そこでv3.8では右クリックメニューから簡単にタグの管理画面へアクセスする機能が追加され、思いついたときにすぐタグを作成・管理できるようになった。タブそのものではなく、ヘッダー部分を右クリックしないとメニューにアクセスできない点には注意したい。
「ストレージセンサー」との連携
Windows 10/11には「ストレージセンサー」(Storage Sense)と呼ばれる機能が内蔵されており、不要なファイルを削除してディスクの空き容量を増やすことができる。v3.8ではこの「Storage Sense」を活用するため、コマンドパレットのアクションとして「Storage Sense」を呼び出せるようになった。アクションにはキーボードショートカットを割り当てたりといったカスタマイズができるので、頻繁に利用する際は設定をしておくとよいだろう。
代替データストリームの作成
「代替データストリーム」(Alternate Data Streams:ADS)とはNTFSの機能のひとつで、ファイルやフォルダーに複数付与できるメタデータだ。一般のユーザーが触る機会はあまりないが、インターネットから入手したファイルに付けられる「Mark of the Web」(MOTW)などでこの仕組みが活用されている。たとえば、信頼できないWebサイトからダウンロードした「Excel」マクロの実行をブロックするセキュリティ機能は、この「MOTW」の有無を参照する。
「Files」はすでに「ADS」の参照が可能だが、v3.8では新規に作成するアクションが追加された。コマンドパレットなどから利用が可能だ。
そのほかにも、以下の機能改善が行われている。
- 現在のタブのパスをコピーする新しいアクション
- すべてのタブを閉じる新しいアクション
- クリップボードの項目をショートカットとして貼り付けることができる新しいアクション
- アーカイブ作成設定がセッションをまたいで保存されるように
ソフトウェア情報
- 「Files」
- 【著作権者】
- Files Community
- 【対応OS】
- Windows 10 バージョン 20H1以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎、Microsoft Storeから購入して開発を支援することも可能)
- 【バージョン】
- 3.8(24/11/24)