やじうまの杜

大学生が開発したWindows 10→Linux移行ツール「Operese」が有望と話題、「Steam」ゲームを動かすデモも

「Rust」を採用、ファイルと設定を「Kubuntu」へ移行

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ファイルと設定を簡単にLinuxへ転送できるユーティリティ「Operese」

 海外のテックブログ「Neowin」によると、サービス終了が間近に迫ったWindows 10から、ファイルと設定を簡単にLinuxへ転送できるユーティリティが開発中とのこと。

【Introducing Operese】
「Operese」の解説

 この興味深いツール「Operese」はウォータールー大学の学生だというTechnoPorg氏によって開発されており、プログラミング言語には「Rust」が採用されているとのこと。「YouTube」に公開されたデモ動画では、Windows 10から「Kubuntu」(「KDE Plasma」デスクトップを採用した「Ubuntu」ベースのLinuxディストリビューション)へユーザーを移行させるデモが行われています。

Windows 10から「Kubuntu」へユーザーを移行させるデモ
(全てではないが)Windowsと同じアプリを利用できる。「Steam」のゲームもプレイ可能

 サポート終了を迎えたWindows 10デバイスをLinux機として運用したいと考えているユーザーは少なくないと思われますが、慣れ親しんだ環境をそのままLinuxへ移せるのであればうれしいですよね。「Chrome OS Flex」なんかも有力な候補先ですが、頑張れば「Steam」のゲームも動かせるLinuxはやはり魅力です。

 このツールはまだ開発中で、まだ不完全なところもあるかとは思いますが、今後も移行できる設定項目とプログラムの拡充、UEFIのサポートの強化、マルチユーザーサポートの改善などを行っていくとのこと。オープンソース化もできるだけ早く行いたいとしていますが、まだいろいろ課題があるようで、検討中との由。「Kubuntu」以外のディストリビューションへの対応にも期待したいところです。