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Google、不快な・迷惑な動画内の広告を「Chrome」から排除へ

“Better Ads Standards”に準拠しない動画広告は2020年8月5日よりブロック

Google、不快な・迷惑な動画広告を「Chrome」から排除

 米Googleは2月5日(現地時間)、不快な・迷惑な動画内の広告を「Google Chrome」から排除していく方針を明らかにした。

 Googleは2017年より、オンライン広告の改善を目的とした業界団体“Coalition for Better Ads(CBA)”に参加し、同団体が定める望ましい広告の基準“Better Ads Standards”に準拠しない広告を排除する取り組みを進めている(参考記事)。2018年からは画面を過度に占有したり、ポップアップやカウントダウンでメインコンテンツの表示をブロックするタイプの広告を販売・提供しないように広告サービスをアップデートし、以来、北米とヨーロッパでは「Chrome」によってブロックされるような広告は大幅に減少しているという。しかし、動画コンテンツの広告はまだ規制対象になっておらず、ユーザビリティを大きく損なう広告が少なくないのが現状だ。

 CBAは全世界45,000人の消費者を対象にした調査に基づき、ビデオコンテンツ中に表示される広告の新しい基準を定めた。なかでも、8分未満の動画コンテンツで以下のようなタイプの広告は特に問題視されており、早急にやめるべきだと提言している。

  • 長くてスキップできないプレロール広告。本編の前に31秒以上表示されたり、5秒以内にスキップできない広告のグループ
  • 動画の途中に表示されるミッドロール広告
  • 再生中の動画の上に表示され、プレイヤーウィンドウの中央1/3または動画コンテンツの20%以上を覆い隠してしまう画像・テキスト広告
長くてスキップできないプレロール広告
動画の途中に表示されるミッドロール広告
動画コンテンツの領域を過剰に覆う広告

 Googleもこの勧告に従い、2020年8月5日より「Chrome」からこの種の広告を排除していくとのこと。自社の動画サービス“YouTube”も例外とはせず、広告プラットフォーム全体で製品プランを更新して“Better Ads Standards”への準拠を進めていくとしている。運営サイトの動画内の広告が“Better Ads Standards”に準拠しているかどうかは、“広告に関する問題レポート”で確認可能だ。