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オープンソースのVPNソフト「SoftEther VPN」製品版が約2年ぶりのアップデート

「TunnelCrack」対策を含む機能強化、不具合の修正も

「SoftEther VPN」v4.44 Build 9807 RTMが公開

 オープンソースのVPNソフト「SoftEther VPN」および、その製品版「PacketiX VPN」が4月16日、v4.44 Build 9807 RTMへとアップデートされた。製品版(RTM)の更新は2023年6月以来、約2年ぶりとなる。

 「SoftEther VPN」は、リモートアクセスVPNと拠点間接続VPNを簡単に構築できるソフト。もともとは筑波大学の学術研究プロジェクトで、「Apache License 2.0」で利用可能。ソフトイーサ(株)から「PacketiX VPN」として製品提供もされている。対応OSはWindows、Mac、Linux、FreeBSDおよびSolaris。いずれも公式サイトからダウンロード可能。

 今回リリースされた最新版には、ベータ版でテストされていた「TunnelCrack」対策が含まれている。信用できない公衆無線LANを利用する際の安全性を高めるものだ。

 そのほかにも、以下の変更が行われている。

  • 「VPN Server」に「OpenVPN」のAEAD暗号サポートを実装。「SoftEther VPN」オープンソース版の「Developer Edition」からの機能移植
  • 「OpenVPN」クライアントアプリ用の設定ファイル自動生成機能で、最近のバージョンの「OpenVPN」クライアントが対応している「data-ciphers」パラメーターを埋め込むように
  • 「VPN Server」の「RADIUS」クライアント機能にメッセージ認証機能を追加
  • 不具合の修正
  • 報告された脆弱性への対処(セキュリティ上問題ないと開発元が主張するものも含む)

ソフトウェア情報

「SoftEther VPN」
【著作権者】
筑波大学 SoftEther VPN プロジェクト
【対応OS】
Windows/Mac/Linuxなど
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.44 Build 9807 RTM(25/04/16)