NEWS(10/06/23 16:45)
VideoLAN、H.264動画のGPU支援再生を搭載した「VLC media player」v1.1.0を公開
“WebM”形式のエンコード・デコードやスクリプト言語“Lua”による機能拡張も
仏VideoLAN Projectは22日(現地時間)、オープンソースのメディアプレイヤー「VLC media player for Windows」(以下、「VLC」)の最新版となるv1.1.0を公開した。Windows 2000/XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同プロジェクトのWebサイトからダウンロードできる。
「VLC」は、多くのメディア形式やストリーミングプロトコルに対応する高機能なメディアプレイヤー。オープンソースで開発されており、Windows以外にもLinuxやMac OS Xをはじめとする幅広いプラットフォームに対応している。
本バージョンでは、HD画質の動画再生に関する機能が大幅に強化された。たとえば、HD解像度の動画のデコード処理が約40%高速化されたほか、Windows Vista/7でH.264/VC-1/MPEG-2形式の動画を再生する際に、GPUによるハードウェアアクセラレーションを利用可能になった。ハードウェアアクセラレーションには“DirectX Video Acceleration 2.0(DXVA 2.0)”が利用されており、CPUへ過剰な負荷をかけることなく高品質な動画を再生できる。また、Web標準動画フォーマットとして期待を集める“WebM”フォーマットのエンコード・デコードにも対応した。
そのほか、スクリプト言語“Lua”を利用したアドオンの実行環境を搭載。プレイリストへのアクセスや設定の読み取り・変更、「VLC」本体の機能拡張、外部Webサービスとの連携などが行えるようで、今後ユニークなアドオンが生まれることに期待したい。
なお、本バージョンではライセンス上の理由でインターネットラジオサービス“SHOUTcast”を再生する機能が削除されている。また、ハードウェアアクセラレーション機能を利用する際はNVIDIA製のグラフィックカードを強く推奨するとのこと。
- 【著作権者】
- the VideoLAN team
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.0(10/06/22)