NEWS(10/09/07 18:52)

ジャストシステム、「Kaspersky Internet Security 2011」の体験版を公開

クラウドベースのレピュテーション技術や仮想化を利用したPC保護技術をさらに熟成

「Kaspersky Internet Security 2011」v11.0.1.400a「Kaspersky Internet Security 2011」v11.0.1.400a

 (株)ジャストシステムは7日、統合セキュリティ対策ソフト「Kaspersky Internet Security 2011」(以下、「KIS 2011」)の体験版を公開した。Windows XP/Vista/7および同64ビット版に対応しており、30日間無償で試用可能。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。

設定画面設定画面

 本バージョンでは、全世界の“カスペルスキー”ユーザーからマルウェア情報を収集・共有する“Kaspersky Security Network(KSN)”を利用したクラウドベースの“レピュテーション(評判)”技術をさらに熟成。ファイルをダウンロードする際やソフト実行時に加え、「KIS 2011」ではWebへ接続する際にも“評価”機能を利用したチェックが可能になっている。

 この機能は“セーフウェブ”機能と呼ばれており、従来のパターンファイルベースでのフィルタリングに加え、KSNで蓄積したデータをもとにURLの信頼性を3段階に分類し、安全なURLにのみ接続できるようにしたもの。ほかにも、国別でマルウェアの危険性が異なることを利用して、“.jp”“.cn”などといったTLD単位でフィルタリングを行う“ジオフィルター”機能も備えている。

 さらに、「Kaspersky Internet Security 2010」で初めて搭載された“仮想実行”機能も強化されている。“仮想実行”機能とは、あらかじめシステムから隔離した安全な実験環境(サンドボックス)でアプリケーションを実行できる機能で、万が一マルウェアによる攻撃を受けたとしても、システムに対する影響を最小限に抑えられる。

 前バージョンの“仮想実行”機能は必ずしも使いやすいものではなかったが、本バージョンでは、デスクトップ全体を仮想化して一時的に保護する“デスクトップ仮想化”や、オンラインバンクでの利用に適した仮想化Webブラウザーを利用できる“セーフブラウザー”などといったように用途によって機能が分けられており、使い勝手が大きく改善されている。仮想化されたソフトは、ウィンドウの枠が緑色で縁取られるので簡単に識別可能だ。

“仮想実行”機能がより使いやすく“仮想実行”機能がより使いやすく

“デスクトップ仮想化”機能“デスクトップ仮想化”機能

 そのほか、マルウェアによるシステムの変更をロールバックできる“システムウォッチャー”、子供のPC利用を管理・制限できる“ペアレンタルコントロール”、Windows Vista/7用の専用ガジェットなどが新しく追加された。

 なお、すでに「KIS」を利用しているユーザーは、本日より無償でバージョンアップ可能。製品版は、17日よりジャストシステムより発売されるほか、28日よりカスペルスキーの直販サイトから購入することもできる。希望小売価格は、3台までインストール可能で1年間利用できるダウンロード版で6,279円(税込み)など。また、アンチウイルス機能をはじめとする最小限の機能のみを搭載した「Kaspersky Anti-Virus 2011」も用意されている。

【著作権者】
Kaspersky Lab
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/XP x64/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
体験版
【バージョン】
11.0.1.400(10/09/07)

(柳 英俊)