NEWS(10/11/10 15:41)
HTML5ベースのリモートデスクトップソフト「ThinVNC」v1.0が公開、正式版に
HTML5対応のWebブラウザーさえあればOSやデバイスを問わず利用できるのがうれしい
米Cybele Software, Inc.は8日(現地時間)、Ajax/JSONなどのWeb 2.0技術やHTML5の技術を活用したリモートデスクトップ操作ソフト「ThinVNC Server」の最新版v1.0を公開した。本ソフトはこれまでベータ版として提供されていたが、本バージョンから正式版として提供される。
本ソフトは、リモートPCのデスクトップ画面の描画に“canvas”タグ、通信には“WebSockets”を利用するなど、HTML5の技術が応用されているのが特長。専用のクライアントソフトを必要とせず、HTML5に対応したWebブラウザーをそのままクライアントソフトとして利用できるのがうれしい。
また、本ソフトは自分のPCのデスクトップ画面を配信できるプレゼンテーション機能も備える。HTML5対応のWebブラウザーさえあれば、閲覧する側のOSやデバイスは自由なので、各自がノートPCを持ち寄る勉強会などでのプレゼンテーション用途に便利だろう。詳しい使い方に関しては、下記リンクにあるベータ版の紹介記事を参照してほしい。
本ソフトは、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7に対応しており、非商用でのみ無償で利用可能。現在、同社のWebページからダウンロードできる。
なお、現在シェアが最も大きい現行版のIEは、残念ながらHTML5に対応しておらず、クライアントソフトとして利用できない。ただし、「Google Chrome」のレンダリングエンジンをIEへ埋め込んで、IEの代わりにHTMLのレンダリングを行う「Google Chrome Frame」をインストールすれば、クライアントソフトとして利用可能だ。
- 【著作権者】
- Cybele Software, Inc.
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(非商用のみ)
- 【バージョン】
- 1.0.0.1(10/11/08)