NEWS(10/11/19 16:31)
Adobe、付箋の付加や文字列のハイライト機能を追加した「Adobe Reader X」を公開
“保護モード”機能が追加され、より安全にPDF文書を開けるように
Adobe Systems Incorporatedは19日、PDFビューワー“Adobe Reader”シリーズの最新メジャーバージョンアップ版となる「Adobe Reader X」v10.0.0を公開した。最新版の主な変更点は、PDF文書へ付箋を付加したり、指定文字列をハイライトして保存できるようになったこと。
付箋機能はツールバーに追加されたフキダシ型の[ノート注釈を追加]ボタンから利用可能。[ノート注釈を追加]ボタンを押すとマウスカーソルがフキダシ型に変化する。その状態で文書の任意の位置をクリックするとフキダシ型のアイコンが文書に付加されるとともに付箋が表示され、自由にコメントを書き込める。
また、アイコンの右クリックメニューにある[プロパティ]項目から開く“ノート注釈のプロパティ”ダイアログでアイコンの色や種類を変更できる。さらに、付箋に書かれたコメントへほかのユーザーが返信することも可能で、文書を共同編集している場合などに便利。
ハイライト機能はツールバー上の[テキストをハイライト表示]ボタンから利用でき、選択した文字列を黄色のマーカーペンで塗ったように強調表示することが可能。強調表示した文字列の右クリックメニューにある[プロパティ]項目から“ハイライトのプロパティ”ダイアログを呼び出すことで、ハイライトの色や透明度を調節できる。
文書に付加した付箋やハイライトはツールバー上の[注釈]ボタンから表示できる右サイドバーのリストで一覧することが可能。リストからは付箋に記入されたコメントを確認できるほか、クリックで各項目の付加された場所へジャンプできる。
さらに、“保護モード”機能が追加され、より安全にPDF文書を開けるようになった。“保護モード”機能ではシステムとは切り離された環境“サンドボックス”内でPDF文書を操作する仕組み。“保護モード”機能は標準で有効化されており、設定ダイアログの“一般”ページから無効にすることもできる。
そのほか、同社の文書共有サービス“Acrobat.com”との連携機能が強化され、ツールバーの[共有]ボタンから表示できる右サイドバーから“Acrobat.com”を使って任意の文書ファイルをPDF化できるようになった。また、右サイドバーから“Adobe SendNow”サービスを使って表示中のPDF文書や任意のファイルを共有することも可能。
本ソフトは、Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7および同64bit版などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Adobe Systems Incorporated
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.0.0(10/11/19)