NEWS(11/06/06 18:05)
The Document Foundation、さまざまな改良が施された「LibreOffice」v3.4.0を公開
「Calc」の“ピボットテーブル”で扱えるデータ範囲が無制限に
The Document Foundationは3日、「OpenOffice.org」から派生したオープンソースのオフィス統合環境「LibreOffice」の最新正式版v3.4.0を公開した。最新版の主な変更点は、表計算ソフト「Calc」などでさまざまな改良が施されたこと。
「Calc」では、従来“データパイロット”と呼ばれていたデータ分析機能の呼称が、「Microsoft Excel」と共通の“ピボットテーブル”に変更された。また、“ピボットテーブル”で扱えるデータ範囲が8個までから無制限になったほか、“ページフィールド”の数も10個までから無制限になっている。さらに、“ピボットテーブル”へ追加するデータ範囲を、データ範囲へ付加した名称で指定できるようになった。
プレゼンテーションソフト「Impress」では、スライドをHTML形式でエクスポートする際に、目次ページへ各ページのサムネイル画像を表示できるようになった。また、ワープロソフト「Writer」では、段組をする際の境界線のスタイルと色を設定できるようになった。さらに、「Writer」でページ番号にギリシャ文字を利用できるようなるなどさまざまな改良が施されている。
そのほか、ユーザーインターフェイスの日本語訳も改善されている。
「LibreOffice」は、Windows 2000/XP/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在The Document FoundationのWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。なおv3.4.0は正式版であるものの、コミュニティのメンバーや熟練したユーザー向けのリリースとなっており、既知の不具合もいくつか含まれているため、法人や組織での導入は推奨されていないので注意。このため、v3.3シリーズも2011年の末までメンテナンスが行われる予定。
- 【著作権者】
- LibreOffice contributors and/or their affiliates
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.4.0(11/06/03)