NEWS(11/09/09 16:00)

Google、台風12号の被害を「Google Earth」で確認できるKMLファイルを公開

紀伊半島の一部に9月5日もしくは7日に撮影された高解像度の衛星写真を表示

“Typhoon_Talas_imagery.kml”“Typhoon_Talas_imagery.kml”

 Google Inc.は9日、9月3日から4日にかけて日本に上陸した台風12号のもたらした被害を「Google Earth」上で確認できるKMLファイル“Typhoon_Talas_imagery.kml”を公開した。現在、同社の“Google Japan Blog”からダウンロードでき、編集部にて「Google Earth」v6.0.3.2197で動作確認した。

 台風12号(アジア名:Talas)は、日本列島に激しい雨をもたらし、三重県や奈良県、和歌山県を中心とする地域に土砂災害や河川の氾濫など甚大な被害をもたらした。現在も復旧作業が続いており、行方不明者の捜索なども行われている。

 “Typhoon_Talas_imagery.kml”を「Google Earth」で開くと、画像衛星運営会社GeoEye社が9月5日もしくは7日に撮影した高解像度の衛星写真が紀伊半島の一部に追加される。衛星写真が用意されているのは和歌山県和歌山市・和歌山県すさみ町・和歌山県新宮市・和歌山県那智勝浦町・奈良県大和郡山市・奈良県奈良市の近辺。

 衛星写真では、氾濫した熊野川に土砂が混じり海へ流れ出て黄土色に染めている様子や、大規模な地滑りが発生して道路が寸断されている様子が確認できる。同社によると今後も準備が整い次第、画像を追加していく予定とのこと。

大規模な地滑りが発生した地域。発生前(左)と発生後(右)大規模な地滑りが発生した地域。発生前(左)と発生後(右)大規模な地滑りが発生した地域。発生前(左)と発生後(右)

氾濫した熊野川。氾濫前(左)氾濫後(右)氾濫した熊野川。氾濫前(左)氾濫後(右)氾濫した熊野川。氾濫前(左)氾濫後(右)

(長谷川 正太郎)