NEWS(11/09/14 15:46)
Microsoft、次期Windowsのプレビュー版「Windows Developer Preview」を無償公開
無償開発環境「Microsoft Visual Studio 11 Express」を同梱したパッケージも
米Microsoft Corporationは13日(現地時間)、同社製OS“Windows”の次期バージョン(コードネーム:Windows 8)のプレビュー版「Windows Developer Preview」(以下、「WDP」)を無償公開した。現在、開発者向けWebサイト“MSDN”内に設けられた“Windows Dev Center”から英語版をダウンロードできる。
“Windows 8”では、“クラシック”と呼ばれる従来のデスクトップに加え、タッチ操作に適した新しいデスクトップ“Metro”を搭載している。既存のアプリケーションは“クラシック”デスクトップで、新しい“Metro”対応のアプリケーション(“Metro style apps”)は“Metro”デスクトップで利用する仕組みで、双方はシームレスに切り替えることができる。
“Metro”対応のアプリケーションは、“Win RunTime(WinRT)”と呼ばれる新しいAPIを利用して開発される。開発にはC/C++/C#/Visual Basicといったプログラミング言語のほか、HTML5/CSS/JavaScriptを利用することも可能で、x86/x64版のWindowsだけでなく、“Windows 8”で追加されるARM版でも動作するとのこと。また、“Metro”対応アプリはわずかな修正で“Windows Phone OS”にも対応させることが可能で、モバイル向けOSとの親和性も高い。「WDP」では、28個の“Metro”対応アプリケーションがプリインストールされており、実際に動作させることができる。
なお、今回公開されたのは「WDP」の32bit版および64bit版と、それに“Metro”対応のアプリを開発できる無償の統合開発環境「Microsoft Visual Studio 11 Express」、ユーザーインターフェイスのデザインツール「Microsoft Expression Blend 5」が同梱された「Windows Developer Preview with developer tools」64bit版を加えた3パッケージ。動作には、1GHz以上の32bitまたは64bit CPU、1GB以上のメモリ、最低16GBのディスク領域、DirectX 9対応のグラフィックカード、WDDM 1.0以降のグラフィックドライバーなどが必要。Windows Vista/7が快適に動作するPCであれば、問題なく利用することができる。
なお、「WDP」は開発中のプレビュー版となっており、サポートなどは一切提供されていない。自己責任の範囲内で利用してほしい。