NEWS(11/10/13 17:00)
HSPスクリプトをスマートフォンで動作させるフレームワーク「HSP3Dish」が公開
まずはiOS版から。「HSP」でiPhoneアプリが開発可能
ONION softwareは12日、インタープリター言語「Hot Soup Processor」(以下、「HSP」)のスクリプトをスマートフォンなどで利用するための実行環境「HSP3Dish」を発表した。現在、iOS版のv1.0が公式サイトからダウンロード可能。
「HSP3Dish」は、さまざまなデバイス上で「HSP」スクリプトを実行することを目標に開発された「HSP」のサブセット。「HSP」との間には若干の仕様差異や機能制限があるものの、OpenGLやDirectXによる描画を前提としており、「HSP」よりも高速なレンダリングが期待できるほか、アルファチャンネルやPNG形式の標準サポートなど、標準的な「HSP」にはないメリットも持ちあわせている。
iOS版「HSP3Dish」は、Windows上で動作する「HSP」v3.3に同梱の「HSP3Dish」で開発されたスクリプトを、iOS端末上で動作させるためのランタイムなどが同梱されている。「HSP3Dish」でiOSアプリを開発するには、まずWindows上で動作する「HSP」のソースコードエディターから[ツール]-[指定ファイルをCソースに変換]メニューを選択して、「HSP3Dish」スクリプトをC言語のソースコードに変換し、Mac OS Xの開発環境「Xcode 4」で新規プロジェクトとして読み込む。それにiOS版「HSP3Dish」のランタイムを組み込んでビルドすれば、iOSで動作するアプリを作成することができるというわけだ。
現在のところ、機能上の制約や未実装の機能も少なくないが、「HSP」での開発経験を活かせる場面が広がったのは魅力的だと言えるだろう。機能の拡充も予定されており、Android OSへの展開なども含めて今後が楽しみだ。
- 【著作権者】
- ONION software
- 【対応OS】
- -
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0(11/10/12)