NEWS(12/02/01 12:02)
「Firefox 10」が正式公開、アドオンの互換性チェックが緩和
[進む]ボタンの改善、HTML Video関連機能の強化、全7件の脆弱性修正なども
Mozillaは1月31日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 10」を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。また、「Firefox 4」以降を利用している場合は、自動更新機能を通じて順次最新版へ更新される。
「Firefox」v10.0では、アドオンの互換性チェックが緩和された。
たとえば、これまで互換性情報が“Firefox 1.5 - 6.*”などと記載され、そのまま更新されていないアドオンは、仮に機能上の問題がない場合でも「Firefox」v7.0以降では無効化され、利用できなかった。これに対してMozillaは、“Firefox Add-ons”に登録済みのアドオンの互換性情報をアップデートするなどといった対策を施していたが、“Firefox Add-ons”に登録されていないアドオンも少なからず存在し、なかには「Firefox」版「Google ツールバー」のように対応を公式に断念したアドオンもある。
そこで本バージョンからは互換性情報の上限バージョンが未対応であっても、下限バージョンさえv4.0以降であれば、テーマや言語パック、問題が確認された一部のアドオンを除き、原則として有効化されることになった。これにより、機能上の互換性には問題がないにも関わらず、互換性情報が更新されていないがために“非対応”であると判定されていたアドオンの多くが、再び「Firefox」で利用できるようになる。
そのほかユーザーインターフェイス面では、不要な場合に[進む]ボタンが表示されなくなった。“戻る”操作を行ったときのみ、スライドアニメーションとともに[進む]ボタンが現れる。
また、“video”タグの動画再生時に、現在のフレームを画像として保存したり、デコード済み・再生済みのフレーム数などといった統計データを表示する機能が追加された。
さらに、開発者向けの機能として、Webページの構造を解析してリアルタイム編集できる“インスペクタ”機能が搭載。CSSの“3D Transform”、WebGLでのアンチエイリアス、フルスクリーンAPI、“mouseenter”“mouseleave”イベントなどにも新たに対応している。
なお、本バージョンでは全7件の脆弱性も修正されている。深刻度の内訳は、4段階中最高の“最高”が5件、上から2番目の“高”が2件となっている。
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.0(12/01/31)