NEWS(12/02/01 13:29)
Mozilla、「Firefox」「Thunderbird」の法人向け延長サポート版を公開
メジャー版は年1回更新、その間は重大なセキュリティ問題修正のみのが提供
Mozillaは1月31日、Webブラウザー「Firefox」およびメールソフト「Thunderbird」の法人向け延長サポート版(ESR:Extended Support Release)となる「Firefox ESR 10」「Thunderbird ESR 10」を公開した。ESR版の公開は今回が初めて。
“法人向け延長サポート版(ESR)”とは、通常版の「Firefox」「Thunderbird」をベースに、企業や大学、政府機関、地方自治体など、「Firefox」「Thunderbird」を一括導入している法人ユーザー向けにリリースサイクルをカスタマイズしたもの。Windows/Mac OS X/Linux版が対象で、Android版には提供されない。
ESR版のメジャーバージョンアップは、通常版のメジャーバージョンアップ(原則6週間)の7サイクル分にあたる1年に1回程度(42週間)に抑えられ、通常版のメジャーバージョンリリース(6週間ごと)に合わせてセキュリティ問題の修正を含むマイナーアップデートが提供される。
つまり、ESR版の次回メジャーバージョンアップは、11月20日に公開予定の「Firefox」「Thunderbird」v17.0をベースとした「Firefox ESR」v17.0、「Thunderbird ESR」v17.0となり、それまではv10.0.1、v10.0.2といったマイナーバージョンが6週間おきに提供される。
ESR版のマイナーバージョンアップでは、リスクが高いあるいは影響が大きいと判断されたセキュリティ問題の修正のみが行われる。また、ゼロデイ脆弱性を解決するために、定例外の緊急リリースを行う場合もある。ただし、通常版で施される機能の改善や安定性の向上を目的とした修正は一切行われない。そのため、一般のユーザーに対しては、ESR版ではなく、通常版の利用が推奨されている。
なお、旧バージョンとなったESR版は、2サイクル(12週間)の移行期間の経過をもって、サポートが打ち切られる。その際は、更新機能を通じて新しいメジャーバージョンへのアップデートが提供されるとのこと。
「Firefox」ESR版、「Thunderbird」ESR版ともに
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.0(12/01/31)