NEWS(12/02/10 19:05)
“EPUB 3.0”形式でのエクスポートが可能な「一太郎2012 承」体験版が公開
日本語の文書で使われる多彩な表現を支援する“文字”パレットも追加
(株)ジャストシステムは10日、定番の日本語ワープロソフト“一太郎”シリーズの最新版となる「一太郎2012 承」を発売するとともに体験版を公開した。Windows XP/Vista/7および同64bit版に対応しており、製品版はダウンロード販売が16,800円(税込み)など、パッケージ販売が21,000円(税込み、希望小売価格)となっている。体験版は現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。
「一太郎2012 承」は、日本語文書を作成する際に使いやすいように設計されたワープロソフト。最新版では、日本語に正式対応した電子書籍の標準規格“EPUB 3.0”形式で作成した文書をエクスポートできるようになった。
EPUB 3.0形式で文書を保存するには、[ファイル]-[他形式の保存/開く]メニューや[名前をつけて保存]ボタンの右側にある三角形のボタンから表示されるメニューで[EPUB保存]項目を選択すればよい。EPUB文書を保存する際はダイアログでタイトルや作成者を登録できるほか、画像などを表紙として設定可能。さらに、ダイアログ上の[詳細]ボタンを押せば、キーワードや発行者、著作権といった情報を埋め込むこともできる。
また、右サイドバー上に日本語の文書で使われる多彩な表現を支援する“文字”パレットが追加された。文字パレットでは、カーソル位置にある漢字の異字体を表示して選択したり、“々”やます記号といった準仮名の入力、レ点や送り仮名といった漢文用表現の入力、文字を丸や四角で囲んだ記号の入力などが簡単に行える。また、日本語入力システムに「ATOK」を利用している際は“話し言葉”“文語”といったATOKの“表現モード”を変更することも可能。
さらに、連番や脚注、目次、索引の作成機能などをまとめた“文書編集”パレットも追加された。文書編集パレットでは豊富な日本語向け連番を選択するだけで入力できるほか、漢字を選択するだけで自動でルビを振る機能も備えている。
加えて、“文字数”パレットも追加された。文字数パレットでは、作成中文書の文字数を表示するほか、原稿用紙に換算して何枚分かを表示したり、設定した文字数に対する現在の文字数の割合を棒グラフで表したりすること可能。
そのほか、字間や行間などを微調整できる“調整”パレットに、人名や商品名などが2行にまたがらないように調整する“文字結合”と段落の途中でページが分割されないように調整する“行結合”機能が追加された。また、原稿用紙のテンプレートが増量されたほか、オリジナルの原稿用紙をデザインできる機能も追加された。
- 【著作権者】
- (株)ジャストシステム
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/XP x64/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- 体験版(製品版はダウンロード販売 16,800円(税込み)など)
- 【バージョン】
- 22.0.1(12/02/10)