NEWS(12/03/09 16:47)

“パーソナルクラウド”を実現する「Bdrive」が刷新、“ソーシャルクラウド”へ

友達の招待・共有機能が強化。仮想ドライブ機能を廃止して専用ファイラーを提供

「Bdrive for Windows」v2.0.5「Bdrive for Windows」v2.0.5

 韓国のBdrive Inc.は7日、ファイル共有ソリューション“Bdrive”を刷新し、新しいWindows向けクライアント「Bdrive for Windows」を公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在、8日に公開された不具合修正版v2.0.5を、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 “Bdrive”を利用すると、自分のもつパソコンやモバイル端末のフォルダを公開して、インターネットを介して相互にアクセス可能。いわば、自分だけのクラウドストレージサービス“パーソナルクラウド”を実現できるというわけだ。対応するプラットフォームも幅広く、Windowsのほか、Mac OS X、iOS、Androidをサポートしている。

 新しい「Bdrive for Windows」では、“パーソナルクラウド”としてのコンセプトはそのまま、それを“ソーシャルクラウド”にまで拡大。友達を招待してフォルダを共有するプロセスが簡略化されたほか、どの友達とフォルダを共有するかを細かく制御できるようになるなど、共有関連の機能が大幅に強化されている。また、Facebookによるログインにも対応した。しかし、編集部の複数環境で試したところ正常にログインできなかった。

友達を招待してフォルダを共有するプロセスが簡略化友達を招待してフォルダを共有するプロセスが簡略化

どの友達とフォルダを共有するかを細かく制御可能にどの友達とフォルダを共有するかを細かく制御可能に

 これらの変更に伴い、ユーザーインターフェイスに関しても大幅な刷新が施されている。たとえば、これまで個別に用意されていたサーバーソフトとクライアントソフトが統合され、単一のソフトにまとめられた。これにより、セットアップの手間が軽減されている。

 また、仮想ドライブ機能が削除された。これまでの「Bdrive」では、ほかの環境で公開されたフォルダを仮想ドライブとしてマウント可能で、あたかもローカルディスクのように扱うことができた。

 新しい「Bdrive」では、代わりにエクスプローラによく似た専用のファイラーが用意され、それを通じてファイルへアクセスする方式に改められた。エクスプローラとの統合が失われたのは残念だが、多くの公開フォルダを管理するには、それ専用のユーザーインターフェイスを用意したほうがよいという判断なのだろう。

 なお、Windows版のv1.0系統に相当する古い「Bdrive」は「Bdrive Classic」という名に改められ、2012年の終わりまでサポートが継続される。Mac OS X版、iOS版、Android版についても同様。また、新しい「Bdrive」はWindowsのほかiOSにのみ対応しており、Mac OS X版とAndroid版は現在のところ未提供となっている。

新しい「Bdrive」はWindowsのほかiOSに対応。Mac OS X版とAndroid版は現在のところ未提供新しい「Bdrive」はWindowsのほかiOSに対応。Mac OS X版とAndroid版は現在のところ未提供新しい「Bdrive」はWindowsのほかiOSに対応。Mac OS X版とAndroid版は現在のところ未提供

「Bdrive for Windows」

【著作権者】
Bdrive Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.0.5(12/03/08)

(柳 英俊)