NEWS(12/04/27 14:06)
“スピードダイアル”風の新規タブ画面が追加された「Firefox 13」ベータ版が公開
Webページの読み込みを高速化するHTTPの後継プロトコル“SPDY”が標準で有効に
Mozillaは27日、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョン「Firefox 13」のベータ版を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7および64bit版のVista/7に対応するフリーソフトで、Mac OS X版およびLinux版も用意されている。現在、Mozillaのプレビュー版公開ページからダウンロード可能。
本ベータ版では、新規タブを開いた際の画面へ、最近開いたWebページやよくアクセスするWebサイトのサムネイルが一覧表示されるようになった。サムネイルは9個あり、「Opera」の“スピードダイアル”機能のように配置の入れ替えや削除ができるほか、常に表示されるようにピンで留めて位置を固定することもできる。なお編集部で試用したところ、サムネイルが正常に表示されず空白となることがあった。
さらに、ホームボタンのクリックなどで表示される“Mozilla Firefox スタートページ”には、従来のWeb検索欄に加えて“ダウンロードマネージャ”やブックマーク管理画面、アドオン管理画面、オプションダイアログなどを呼び出すボタンが追加され、これらの機能へ手軽にアクセスできるようになった。
また、セッションを復元した際に、タブの内容を一度に読み込むのではなく、選択したものから読み込む機能が標準で有効になった。これにより、多くのタブを含むセッションを復元した際に大量のWebページへ一度にアクセスし動作が重くなるといった事態を防ぐことができる。なお本機能は「Firefox 8」で実装されたが、標準では無効となっていた。同様に、「Firefox 11」で実装され標準では無効となっていた、HTTP後継とされるプロトコル“SPDY”への対応も標準で有効となった。これにより、SPDYに対応するWebサイトでページ読み込みの短縮化が期待できる。
そのほかWeb開発者向けの変更としては、“ページインスペクタ”“スタイルインスペクタ”などの開発者向けツールで計72点の改良が行われたほか、対応するCSSプロパティの追加などが施されている。
なお、「Firefox 13」正式版の公開は6月5日に予定されている。
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/Vista x64/7 x64など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 13.0 ベータ版(12/04/26)