NEWS（12/06/27　13:25）

　Mozillaは26日、Webブラウザー「Firefox」Android版の最新正式版v14.0を公開した。最新版の主な変更点は、起動速度やWebページの読み込み速度を大幅に高速化したこと。

　従来のバージョンは、ユーザーインターフェイス（以下、UI）の構築に利用される言語にデスクトップ版と同様の“XUL”が利用されていたが、本バージョンからはAndroidネイティブのJavaでゼロから構築されたため、UI全体の描画が大幅に高速化したという。また、処理がシングルスレッドからマルチスレッドに変更され、スムーズな操作性が実現された。

　さらに、Flashに対応し、リッチなコンテンツを本アプリ上で表現できるようになった。Flashなどのプラグインは設定画面から有効・無効を切り替えられるほか、初期状態では読み込みを行わずにアイコンを表示し、アイコンをタップした際に読み込むように指定することも可能。

　またUIも一新され、Webページの端からさらに左右にスクロールすると現れていた縦型のタブやツールバーを廃止し、右手で端末を持った際に親指での操作がしやすいよう右上から左下にかけてボタンなどが配置された。たとえば、タブは右上の数字部分をタップするとポップアップする仕様になったほか、検索欄兼用のアドレスバーが常に表示されるようになった。

　加えて、Firefox間でのユーザーデータ同期機能“Firefox Sync”はAndroidが備える同期機能を利用する仕組みに変更された。これにより、Androidの同期設定から“Firefox Sync”を追加することで、アプリを起動していなくてもユーザーデータを自動同期することが可能になっている。

　本アプリは、Android 2.2以降に対応するフリーソフトで、現在“Google Play”からダウンロードできる。