NEWS(12/06/28 13:48)
WebKitベースに生まれ変わった「Sleipnir 3 for Windows」v3.5の正式版が公開
Chrome拡張にも対応、“Fenrir Pass”を使ったスマホやWebサービスとの連携も
フェンリル(株)は28日、同社製Webブラウザー「Sleipnir 3 for Windows」の最新版v3.5.0.4000の正式版を公開した。最新版の主な変更点は、レンダリングエンジンに「Google Chrome」などに採用されている“WebKit”が追加されたこと。
これにより、動作速度が大きく向上したほか、マルチプロセスを実現し、1つのタブがエラーなどで操作不能になってもソフト全体が操作不能にならなくなった。さらに、「Google Chrome」用の拡張機能にも対応しており、“Chrome ウェブストア”から拡張機能を入手して機能をカスタマイズ可能。そのほか、「Google Chrome」に搭載されている“デベロッパー ツール”を利用することもできる。
なお、IEに搭載されている“Trident”エンジンもこれまで通り利用できるが、「Firefox」に利用されている“Gecko”エンジンは非搭載となっている。また、新規インストールした場合はWebKitが標準のレンダリングエンジンとして利用されるが、旧バージョンからアップデートした場合は、旧バージョンで設定したレンダリングエンジンが標準として利用される。
また、これまでブックマークの同期に利用されていた“Fenrir Pass”のアカウントを利用し、スマートフォンやWebサービスと連携する機能も追加された。スマートフォンとの連携機能では、Android用アプリ「Sleipnir Linker」をインストールしたスマートフォンへ、閲覧中WebページのURLやWebページ上の住所・電話番号といった情報をプッシュ通知することが可能。情報の送信は、画面右上の[Fenrir Pass Connect]ボタンやWebページ上の右クリックメニューから行えるほか、電話番号は自動でリンク化され、クリックするだけで送信できる。
Android上の「Sleipnir Linker」は、「Sleipnir 3 for Windows」から情報が送信されると即座に通知領域へアイコンが表示される。このアイコンから送信された電話番号へ電話をかけたり、住所を地図アプリで開けるほか、クリップボードへコピーしたり、Androidの“共有”機能を使ってほかのアプリへ情報を渡すことが可能。また、「Sleipnir Linker」を起動するとそれまで送信された情報をリスト表示して再利用することもできる。なお、iOS版の「Sleipnir Linker」も近日中に公開される予定とのこと。
Webサービスとの連携機能では、WebページやWebページ上の文字列、画像、リンクなどを、[Fenrir Pass Connect]ボタンや右クリックメニューからWebサービスへ送れる。連携できるWebサービスはTwitter/Facebook/TumblrといったSNSサービスのほか、Pocket/Instapaper/Readabilityといった“あとで読む”サービス、Dropbox/SkyDriveといったオンラインストレージサービスなどと幅広く、複数のサービスへ同時に送信することも可能。
Webサービスとの連携は、専用のWebページからOAuthを利用して設定(一部を除く)する仕組みで、いったん設定すれば“Fenrir Pass”へログインするだけで複数のWebサービスを利用できる。また、今後も対応Webサービスを拡充していく予定だという。
本ソフトはWindows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- フェンリル(株)
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.5.0.4000(12/06/28)