NEWS(12/11/27 13:16)
新JITコンパイラ“IonMonkey”を搭載する「Firefox 18」がベータ版に
内蔵のPDFビューワー機能が初期状態で有効化
Mozillaは27日(日本時間)、「Firefox」の次期バージョン「Firefox 18」のベータ版を公開した。64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、Mac OS X/Linux版も用意されている。現在、Mozillaのプレビュー版公開ページからダウンロード可能。
「Firefox 18」には、“IonMonkey”と呼ばれる新しいJavaScriptのJITコンパイラが導入される。従来のJITコンパイラは、JavaScriptから機械語へ直接変換することで局所的な最適化を図っていたが、“IonMonkey”は一度中間表現へ変換し、その中間表現へ最適化処理を施した上で機械語へ変換する仕組み。そのため、全体的な性能の向上が見込めるほか、あとから処理を追加したり、アルゴリズムを改良するといったことがこれまでよりも容易になる。
また、HTTPS接続されたWebサイトでは安全でないコンテンツの読み込みが無効化されるようになるなど、セキュリティの向上も図られている。やむを得ず安全でないコンテンツを読み込む必要がある場合は、“about:config”ページで設定を変更することが可能。
さらに、内蔵のPDFビューワー機能が初期状態で有効化。加えて、W3Cの“Touch Events”やCSS3の“Flexbox”のサポート、Mac OS X向けとしてRetinaディスプレイへの対応(Mac OS X10.7以降)なども行われている。
なお、通常のリリースサイクル(原則6週間おき)に従う場合、「Firefox 18」の正式リリースは年末年始(12月31日)に行われることになるが、これは2013年1月6日の週へ延期されることがすでにアナウンスされている。
「Firefox」Windows向けベータ版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8(64bit版を含む)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 18.0b1(12/11/27)