OCRにより透明テキストつきPDFを作成可能になった「かんたん PDF ダイエット」

「かんたん PDF ダイエット」v2012.12.22.1

　PDFファイルを電子書籍端末向けに最適化できるソフト「かんたん PDF ダイエット」の最新版v2012.12.22.1が、22日に公開された。最新版の主な変更点は、画像のみのPDFファイルからOCR機能でテキスト情報を読み取り、テキスト情報を付加した透明テキストつきPDFファイルを作成できるようになったこと。

　OCR機能は、Microsoftにより無償で公開されている「SharePoint Designer 2007 Service Pack 3」に同梱されている、「Microsoft Office Document Imaging」のOCR機能を利用する仕組み。「SharePoint Designer 2007 Service Pack 3」をインストールするには、まず「SharePoint Designer 2007」をインストールしたあと、「SharePoint Designer 2007 Service Pack 3」へのパッチをインストールする必要がある。

　なお、デフォルトでは「Microsoft Office Document Imaging」のOCR機能がインストールされない場合がある。「SharePoint Designer 2007」をインストールする際に、インストールオプションで“Microsoft Office”－“Office ツール”－“Microsoft Office Document Imaging”ツリーをたどり、“スキャン、OCR および Indexing Service フィルタ”項目を“マイ コンピュータから実行”に切り替えよう。

　透明テキストつきPDFの作成機能を利用するには、まず「かんたん PDF ダイエット」のアーカイブに含まれる“PDFDietEasy.exe”のショートカットファイルを作成する。次に、右クリックメニューからショートカットファイルのプロパティを開き、“リンク先”欄に入力されているファイルパスの“PDFDietEasy.exe”の後へ“ -ocr”を追加する。あとは、ショートカットへPDFファイルをドラッグ＆ドロップすれば、透明テキストつきPDFを作成可能だ。

「SharePoint Designer 2007」のインストールオプション

“PDFDietEasy.exe”のショートカットファイルのプロパティ

　「かんたん PDF ダイエット」は、Windows XP/7/8に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。動作には、.NET Framework 4および、Visual C++ 2008 SP1のランタイムが必要。