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Google、Androidアプリを開発するための統合開発環境「Android Studio」を発表

早期プレビュー版としてv0.1が無償でダウンロード可能

「Android Studio」v0.1

 米Google Inc.は15日(現地時間)、サンフランシスコで開催中の開発者向けイベント“Google I/O 2013”で、Androidアプリの開発のための統合開発環境「Android Studio」を発表した。現在、早期プレビュー版としてv0.1が無償でダウンロード可能。

 「Android Studio」は、チェコのJetBrains s.r.o.が開発した「IntelliJ IDEA」がベース。「IntelliJ IDEA」は主にJava言語をターゲットとする開発環境で、Windows/Mac OS X/Linuxで動作する。有償の製品版に加え、ライセンスの緩い“Community Edition”がオープンソースで提供されており、「Eclipse」に次ぐ人気を誇る。現在、次期バージョン「IntelliJ IDEA 13」(コードネーム:Cardea、2013年12月リリース予定)がプレビュー版として提供されており、「Android Studio」で追加された機能が盛り込まれている。

 「Android Studio」は、ビルドツール「Gradle」を利用したビルドに対応するほか、Androidアプリの開発のためのカスタマイズが標準で含まれている。また、バージョン互換性やパフォーマンス問題の検出、テンプレートを利用した新規プロジェクトの作成、「ProGuard」による難読化やコードサイニング、ドラッグ&ドロップによるユーザーインターフェイスの設計、さまざまな解像度に対応したプレビューといった機能がサポートされている。

 なお、本バージョンはあくまでも“早期アクセスプレビュー(early access preview)”として提供されており、実務環境での利用は推奨されていないので注意。また、動作には「Java Development Kit(JDK)」が別途必要。環境変数“ANDROID_STUDIO_JDK”に「JDK」のパスを通しておかないと起動しないようだ。

ソフトウェア情報

「Android Studio」
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.1(13/05/15)

(柳 英俊)