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Microsoft、「Windows Management Framework 4.0」を正式公開

Windows 7/Server 2008 R2/Server 2012で「PowerShell 4.0」などが利用可能に

 米Microsoft Corporationは24日(現地時間)、システム管理フレームワーク「Windows Management Framework」の最新版「Windows Management Framework 4.0」(以下、WMF 4.0)を正式公開した。現在、同社のダウンロードセンターからダウンロード可能。

 「WMF 4.0」は、「Windows 8.1」および「Server 2012 R2」に標準搭載されているシステム管理フレームワークで、「Windows PowerShell 4.0」を始めとする以下のコンポーネントで構成されている。なお、動作には.NET Framework 4.5が必要。

  • Windows PowerShell
  • Windows PowerShell Integrated Scripting Environment (ISE)
  • Windows PowerShell Web Services(Management OData IIS Extension)
  • Windows Remote Management(WinRM)
  • Windows Management Infrastructure(WMI)

 注目は“Windows PowerShell Desired State Configuration(DSC)”と呼ばれる機能。“PowerShell DSC”とは、システムの機能を構成する際に、手順を“命令的”に記述するのではなく、目的の状態を“宣言的”に記述できるようにするもの(“Configuration”構文)。機能構成の異なる複数のサーバー群を、同一の環境へと構成するのが容易になる。

 今回公開されたのはWindows 7/Server 2008 R2/Server 2012およびWindows Embedded 7向けとなっており、「WMF」のコンポーネントをWindows 8.1/Windows Server 2012 R2相当へアップデートすることが可能。「WMF 4.0」は「WMF 3.0」のインプレースアップデートとなっており、新しいバージョンへ完全に置き換えられる。一部のサーバー製品とは互換性がないので、インストールの前にリリースノートを確認してほしい。

 なお、Windows 8向けは用意されておらず、Windows 8.1への無償アップデートによる対応となる。また、Windows Server 2008はサポートされていないため、「WMF 3.0」を利用する必要がある。

ソフトウェア情報

「Windows Management Framework 4.0」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/Server 2008 R2/Server 2012
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(13/10/24)

(柳 英俊)