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「PowerToys 0.80」が公開 ~ファイルプレビューがWebP/WebM、オーディオにも対応

Microsoftが無償で提供しているパワーユーザー向けユーティリティパック

「PowerToys」v0.80.0が利用可能に

 米Microsoftは4月5日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新版v0.80.0を公開した。本バージョンでは「Desired State Configuration」(DSC)がサポート。あらかじめ構成ファイルを用意しておけば、「winget configure」コマンドで「PowerToys」のカスタマイズ状態を再現できるようになった。新しいデバイスをセットアップする際などに役立つだろう。

 そのほかにも、アプリ開発プラットフォームが「Windows App SDK 1.5.1」へアップグレード。「プレビュー」(Peek)モジュールでWebP/WebM形式の動画ファイルと、オーディオファイルがサポートされた。「プレビュー」はmacOSのファイルプレビュー機能「クイックルック」を模した機能で、「エクスプローラー」で選択したファイルの内容を[Ctrl]+[Space]キーで手軽にチェックできる。

「プレビュー」(Peek)モジュールでWebP/WebM形式の動画ファイルと、オーディオファイルがサポート

 細かい改善だが、タスクトレイアイコンの右クリックメニューに「クイック アクセス」メニューが追加され、マウスでの呼び出し方法が併記されるようになったのもうれしい改善といえるだろう。

タスクトレイアイコンの右クリックメニューも改善

 「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代、盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。

「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている「PowerToys」

 対応OSは「Windows 10 バージョン 2004」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。

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ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.80.0(24/04/05)