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フルスクリーンモードとIMEサポートが追加された「Blender」v2.73が公開

機能面でも数多くの改善を盛り込む

「Blender」v2.73

 蘭Stichting Blender Foundationは7日(現地時間)、オープンソースの3DCG制作ツール「Blender」の最新版v2.73を公開した。Windows/Mac OS X/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 本バージョンでは、ウィンドウのタイトルバーなどを廃したフルスクリーンモードを搭載。「Blender」をデスクトップ全体に表示して、作業に集中できるようになった。また、テキストボタンで日本語入力システムがサポートされたのも大きな改善点。Windows標準のIMEで日本語の変換が行えるようになっている。

ウィンドウのタイトルバーなどを廃したフルスクリーンモード
「Blender」v2.72での日本語変換
「Blender」v2.73では、日本語入力システムをサポート

 さらに機能面では、フリーハンドでフォームのスケッチや注釈を描くことのできる機能“Grease Pencil”機能が大幅に強化。描いた線を変形したり、アニメーションさせられるようになった。また、“Sequence Editor”でも“Composite Nodes”と同様に背景を表示できるようになるなど、“The Gooseberry Open Movie Project”の成果が盛り込まれた最初のバージョンになっているという。

 そのほかにも、レンダリングエンジン“Cycles”の強化、ナイフツールの改良、ノンフォトリアリスティック(NPR)レンダリングエンジン“Freestyle”におけるSVGエクスポートのサポートといった改善が盛り込まれている。

ソフトウェア情報

「Blender」Windows版
【著作権者】
Stichting Blender Foundation
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
2.73(15/01/07)

(樽井 秀人)