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“Web MIDI API”をサポートした「Google Chrome 43」のベータ版が公開

特定のタイプの質問に対する答えを直接オムニバーへ表示する機能なども

「Google Chrome」v43.0.2357.18
特定のタイプの質問に対する答えを直接オムニバーへ表示する機能

 米Google Inc.は16日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新ベータ版v43.0.2357.18を公開した。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows 7/8に対応する64bit版Windows向けや、Mac OS X/Linux向けの最新ベータ版も用意されている。

 「Google Chrome 43」では、特定のタイプの質問に対する答えを直接オムニバーへ表示する機能が追加された。たとえば“the Answer to the Ultimate Question of Life, the Universe, and Everything(生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え)”とオムニバーに入力すると、“=42”が表示される。

 さらに、いくつかのアプリ・拡張機能向けAPIが追加されたほか、Web標準への対応も進められた。

 たとえば、「Google Chrome 43」では“Web MIDI API”がサポートされ、MIDI音源やキーボードといったPCに接続されているMIDI音楽機器をWebブラウザーから扱えるようになる。また“Permissions API”にも対応し、位置情報やプッシュ、通知、“Web MIDI API”といった機能を利用可能かどうか、開発者が問い合わせることができるようになった。

 そのほかにも、大規模なレガシーサイトのHTTPS接続への移行を助ける新しいコンテンツセキュリティポリシーのディレクティブ“upgrade-insecure-requests”や、コードでテキストをクリップボードへコピーしたり切り取ったりする機能がサポートされた。さらに、DOMオブジェクトで定義された属性がプロトタイプチェーンの一部となる。これにより、すでに標準仕様に従っている「Internet Explorer」や「Firefox」との互換性が向上するが、一部でコンテンツの破損が引き起こされる恐れがある。これまでの仕様に依存した実装を行っていた開発者は、「Google Chrome 43」でコンテンツをテストしておく必要があるだろう。

ソフトウェア情報

「Google Chrome」Windows向けベータ版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8および64bit版の7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
43.0.2357.18 beta-m(15/04/16)

(樽井 秀人)