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“Web MIDI API”をサポートした「Google Chrome 43」のベータ版が公開
特定のタイプの質問に対する答えを直接オムニバーへ表示する機能なども
(2015/4/17 13:51)
米Google Inc.は16日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新ベータ版v43.0.2357.18を公開した。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows 7/8に対応する64bit版Windows向けや、Mac OS X/Linux向けの最新ベータ版も用意されている。
「Google Chrome 43」では、特定のタイプの質問に対する答えを直接オムニバーへ表示する機能が追加された。たとえば“the Answer to the Ultimate Question of Life, the Universe, and Everything(生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え)”とオムニバーに入力すると、“=42”が表示される。
さらに、いくつかのアプリ・拡張機能向けAPIが追加されたほか、Web標準への対応も進められた。
たとえば、「Google Chrome 43」では“Web MIDI API”がサポートされ、MIDI音源やキーボードといったPCに接続されているMIDI音楽機器をWebブラウザーから扱えるようになる。また“Permissions API”にも対応し、位置情報やプッシュ、通知、“Web MIDI API”といった機能を利用可能かどうか、開発者が問い合わせることができるようになった。
そのほかにも、大規模なレガシーサイトのHTTPS接続への移行を助ける新しいコンテンツセキュリティポリシーのディレクティブ“upgrade-insecure-requests”や、コードでテキストをクリップボードへコピーしたり切り取ったりする機能がサポートされた。さらに、DOMオブジェクトで定義された属性がプロトタイプチェーンの一部となる。これにより、すでに標準仕様に従っている「Internet Explorer」や「Firefox」との互換性が向上するが、一部でコンテンツの破損が引き起こされる恐れがある。これまでの仕様に依存した実装を行っていた開発者は、「Google Chrome 43」でコンテンツをテストしておく必要があるだろう。
ソフトウェア情報
- 「Google Chrome」Windows向けベータ版
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8および64bit版の7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 43.0.2357.18 beta-m(15/04/16)