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IPv6マルチキャストや遠隔PCの終了・再起動に対応した「IP Messenger」v3.50
コメント付きの矢印を挿入可能になるなど、画像関連の機能も強化
(2015/6/2 16:06)
定番TCP/IPメッセンジャーソフト「IP Messenger」の最新版v3.50が、2日に公開された。本ソフトは寄付歓迎のフリーソフトで、現在作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
3年ぶりのアップデートとなる本バージョンでは暗号通信による添付ファイルのダウンロードや、IPv6マルチキャストに対応した。また、送受信処理のホットキーをカスタマイズする機能や、遠隔PCをシャットダウン・リブートする機能なども追加されている。これらの機能は設定ダイアログから利用可能だ。
そのほかにも、画像関連の機能が強化された。たとえば、スクリーンショット機能では、矢印付きのコメントを追加するモードを追加。送信欄の右クリックメニューで画像ファイルの貼り付けや画像の再編集が選択できるようになっている。また、セキュリティ対策として画像処理に利用するライブラリが“libpng”から“GDI+”へと変更されている。
なお、Windows 2000のサポートは前バージョンまでで打ち切られているので注意。現在の対応OSは、64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1となっている。
編集部注:2日の記事執筆時時点で、シマンテック製のセキュリティソフト“ノートン”シリーズを使用している環境ではインストール時に“SONAR.Heuristic.120”を検知して実行ファイルを隔離する現象を編集部にて確認した。
「カスペルスキー インターネット セキュリティ」や「ESET Smart Security」がインストールされた環境では何も検知されないことと、“SONAR.Heuristic.120”はマルウェアと断定していることを示すものではないため誤検知の可能性が高い。編集部ではシマンテックに問い合わせているが、不安な場合はインストールを控えたほうがよいだろう。
編集部注:シマンテックより本検知は誤検知だったとの報告があり、5日時点で編集部でも検知されなくなったことを確認した。
ソフトウェア情報
- 「IP Messenger」
- 【著作権者】
- 白水 啓章 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 3.50(15/06/02)