レビュー

システムにおけるプロセスとライブラリの関係を把握するのに役立つ「LoadedDllsView」

フィルタリング機能も充実。不審な共有ライブラリの炙り出しにも

「LoadedDllsView」v1.00
プロパティ画面

 「LoadedDllsView」は、システムで読み込まれているDLLファイルとそれを利用しているプロセスを一覧表示するツール。64bit版を含むWindows XPからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトはシステム上で実行されているすべてのプロセスをスキャンし、それらによってロードされている共有ライブラリ(DLL)をリストアップするツール。画面は上下分割タイプの2ペイン構成になっており、上のペインではロードされているライブラリを一覧表示することが可能。下のペインでは、上のペインで選択したライブラリをロードしているプロセスをリストアップすることができる。システムにおけるプロセスとライブラリの関係を把握したい場合に役立つだろう。

 上ペインのライブラリ一覧では、ファイル名やサイズ、属性、フルパス、バージョンなどの情報を取得することが可能。共有しているプロセスの数、タイプ(32bitか64bitかなど)、製品名、製造元、著作権、説明などの情報も取得できる。一方、下ペインのプロセス一覧では、プロセスのファイル名、所有者、作成日時、管理者権限の有無などを確認可能。上下ペインともに、選択した項目の情報をレポートとして出力したり、ダブルクリックでプロパティ画面を開いて情報を一覧表示する機能などが備わっている。

 そのほかにも、ライブラリをフィルタリングする機能が備わっているのでぜひ活用しよう。たとえば[Option]メニューを利用すれば、32bitライブラリのみを表示したり、64bitライブラリのみを表示することが可能。Microsoft製のライブラリを非表示にする機能を利用すれば、不審なライブラリがロードされていないかをチェックするのが容易になるだろう。

 さらに[Ctrl]+[Q]キーを利用すれば、クイックフィルターを利用することも可能。この機能を利用すれば、ライブラリ一覧に表示されるDLLをキーワードで簡単に絞り込むことができる。

フィルタリング機能も充実

ソフトウェア情報

「LoadedDllsView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows XPからWindows 10まで
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.00(17/02/05)