レビュー

7z/RARなどもZIPのようにエクスプローラーで扱える解凍・圧縮ツール「TC4Shell」

「Total Commander」のWCXプラグインで対応形式を拡充できる

「TC4Shell」v17.6.21.0(プラグインの管理画面)

 「TC4Shell」は、「エクスプローラー」で7z、RAR、ISOなどの書庫ファイルを扱えるようにするためのツール。64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応するフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 最近のWindowsではZIP形式が標準でサポートされており、ZIPファイルを普通のフォルダーと同じように扱える。“リボン”の[圧縮フォルダー ツール]などからZIPファイルを展開することも可能で、オンラインソフトを必要とするケースは格段に減った。

 しかし、7zやRARなどのフォーマットまではサポートされていないため、これらの書庫ファイルを扱うには別途、解凍・圧縮ツールを導入する必要がある。また、一から使い方を学ばなければならないのも億劫だ。

 そこでおすすめしたいのが、「TC4Shell」だ。「エクスプローラー」へ完全に統合されているのが特徴で、あたかもZIPファイルを扱うかのように、7z形式やRAR形式の書庫ファイルを扱うことができる。書庫ファイルのなかに書庫ファイルがある、所謂“ネスト”したファイルの閲覧にも対応するほか、書庫ファイルの新規作成も可能で、Linuxでよく使われるTAR.GZファイルもファイルの右クリックメニューから一発で作成できる。

「エクスプローラー」でZIPファイルを閲覧した様子
「TC4Shell」を組み込んだ「エクスプローラー」で7zファイルを閲覧した様子。ZIPファイルと同様に扱える
右クリックメニューから7zファイルを解凍
右クリックメニューからフォルダーを7z形式で圧縮
7z形式の圧縮オプション
圧縮に利用するファイルフォーマットを選択
「Total Commander」のWCXプラグインで対応形式を拡充。プラグインの書庫ファイルを開けば自動認識され、情報ペインから簡単にインストールできる

 また、対応形式が充実しているのも「TC4Shell」の特徴。前述の7z/RAR形式のほかにも、ISO、WIMなどが初期状態でサポートされている。「Total Commander」のWCXプラグインや、「7-ZIP」ファイルマネージャーのコーデックにも対応しており、対応フォーマットを後から追加することもできる。

 これらのプラグインやコーデックは、OSの[スタート]-[すべてのプログラム]メニューからアクセス可能なコントロールパネル アプレットで管理する仕組み。WCXプラグインならば自動認識も可能で、プラグインの書庫ファイルを開けば「エクスプローラー」下部に情報ペインが現れる。[Install]ボタンを押すだけで簡単にプラグインを導入できて便利だ。

ソフトウェア情報

「TC4Shell」
【著作権者】
Dec Software
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
17.6.21.0(17/06/21)