レビュー
“蝕”を想起させる正円でのくり抜きが特徴のデザインフォント「Rings of Saturns」
明朝体の漢字と合わせても。個人・商用利用に関わらず無償で利用できるのも魅力
2017年8月29日 06:00
「Rings of Saturns」は、“綺麗で色気のある”というテーマで製作されたというデザインフォント。半角英数字・ひらがな・カタカナおよび若干の漢字を収録したOpenTypeフォントで、作者のWebサイトから無償でダウンロードできる。
正円でくり抜かれた先端や線の一部が特徴のフォント。よく見ると濁点や“i”や“j”の点も正円になっているが、それも三日月状にくり抜かれており、どこか“蝕”を想起させるデザインになっている。“土星の環(Rings of Saturns)”という名前も相まって、この時期の夏の星空にはピッタリのイメージに仕上がっていると言えるのではないだろうか。
また、作者によると“陰陽のように、1文字の中でも違った2つの要素が支え合うようなデザインになったらいいなと考えました”とのことだが、円環が切れているのにそこからまた繋がっているように見える“O”の字体などには、そうした意図もくみ取れる。星空や宇宙の悠久、幽玄、ロマンなどを表現するのに向いていそうだが、それ以外にも用途は少なくないだろう。
なお、本フォントにはわずかな漢字しか収録されていないが、エレガントな明朝体であれば他のフォントと組み合わせても違和感はないだろう。個人・商用利用に関わらず無償での利用が許されているのも魅力と言える。
ソフトウェア情報
- 「Rings of Saturns(リングス オブ サターン)」
- 【著作権者】
- フロップデザイン
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.00(17/08/10)