レビュー
Webブラウザーなどに保存されたパスワードの強度を手軽に調査「Password Security Scanner」
数字・大文字・小文字・記号の混ざり具合、繰り返しの数などをもとにポイントを算出
2017年9月12日 06:00
「Password Security Scanner」は、有名ソフトで保存されているパスワードをスキャンして、パスワードの強度を調査するツール。Windows 2000からWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、さまざまなアプリケーションで保存されているパスワードの強度を評価するツール。パスワードの文字数、含まれている数字・大文字・小文字・記号(英数字以外の文字)・非英語文字の数、繰り返されているフレーズの数などを取得し、それらのデータからパスワードの強度を独自のポイントで算出してくれる。“非常に強い”とされるのは“46”以上とされているので、それに満たないパスワードは見直した方がよいだろう。
なお、本ソフトはパスワードを取得するツールではない。パスワードそのものを表示する機能は備わっていないので、忘れてしまったパスワードを知りたい場合は、他のツールに当たる必要がある。また、この手のツールはパスワードの詐取に気を付けた方がよい。本ソフトは作者に実績があり、編集部でも不審な通信などを行っていないことを確認しているため紹介しているが、ソフトの入手先や改竄に気を付けるなどしていつも以上に注意を払いたい。
さて、本ソフトは非常にシンプルで、起動するとアプリケーションをスキャンし、結果をリストビューに表示するようになっている。アプリケーションはWindowsで人気だったり、よく使われているものが数多くサポートされている。作者によると、対応アプリケーションは以下の通り。
- Internet Explorer 4.0 - 6.0
- Internet Explorer 7.0 - 11.0
- Mozilla Firefox (All Versions)
- Google Chrome
- Dialup/VPN passwords of Windows
- MSN/Windows Messenger
- Microsoft Outlook
- Windows Live Mail
- Yandex Web Browser
- Vivaldi Web Browser
- SeaMonkey Web browser.
- Opera Web browser (Version 15 or greater)
編集部でも「Microsoft Outlook」「Internet Explorer」「Google Chrome」「Firefox」「Opera」のパスワードをスキャンできることを確認しているが、マスターパスワードで保護されいる場合や、管理者権限で起動しないとスキャンできないアプリケーションがあるので注意しよう。
リストビューはカラム(行)ヘッダーをクリックするとデータの並べ替えが可能。たとえば、“パスワード強度(Password Strength)”をクリックすれば強度の弱い資格情報(IDとパスワード)を簡単に探すことが可能。個々の資格情報の詳細を1画面でチェックしたい場合は、ダブルクリックでプロパティ画面へアクセスするとよい。さらに、[Ctrl]+[Q]キーでクイックフィルターを有効化して、資格情報をキーワードでフィルタリングすることも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Password Security Scanner」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- Windows 2000からWindows 10まで
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.42(17/09/02)