レビュー

日本語テキストの読み上げや書き取りを行うストアアプリ「Haruzira」

文章の作成、音声校正、メール送信までをスムーズに。IoT機器へ音声コマンド送信も

「Haruzira」v2.2.0.0

 「Haruzira」は、日本語テキストの読み上げ(リーディング)や書き取り(ディクテーション)が行えるストアアプリ。“Microsoft ストア”から価格500円(税込み)で購入可能で、30日間試用できる。対応OSは「Windows 10 Anniversary Update」以降。

 本アプリを利用すると、日本語のテキストを音声合成エンジンで読み上げることが可能。日本語テキストでは形態素解析が利用されており、漢字の読み上げ精度も確保されている。PCとモバイルの両方に対応しているのも魅力と言えるだろう。

 テキストの読み上げを行うには、まず画面上部のツールバーから[ファイルを開く]コマンドを選択してテキストファイルを開き、内蔵のテキストエディターにテキストを読み込ませる。次に、[音声選択]コマンドで音声合成エンジンを選択する。「Windows 10 Anniversary Update」以降であれば、“Ayumi(女性)”、“Haruka(女性)”、“Ichiro(男性)”の3つから選択可能。最後に画面下にあるコマンドバーで[再生]ボタンを押せば、テキストエディターのテキストが読み上げられる。コマンドバーでは巻き戻し・早送りや音量の調整、リピートなどが行えるほか、読み上げた音声をWAVE形式で保存することも可能だ。

日本語テキストの読み上げ。形態素解析が利用されており、漢字の読み上げ精度も確保されている
「Windows 10 Anniversary Update」以降であれば、音声合成エンジンは“Ayumi(女性)”、“Haruka(女性)”、“Ichiro(男性)”の3つから選択できる
音声による入力(ディクテーション)

 また、本ソフトは入力機能も充実している。たとえば、ツールバーの[音声認識]コマンドを利用すれば、音声による入力(ディクテーション)が可能。“かいぎょう”や“まる”、“かんま”といった音声コマンドを利用すれば、改行や句読点の入力も行える。さらに“Windows Ink”APIをサポートしており、ペンによる手書きでテキストを入力することも可能だ。

 テキストエディターは簡単な編集をサポートしており、軽微な間違いであればその場で修正が行える。あらかじめユーザー辞書へ置換ルールを登録しておけば、単語を自動で置き換え可能。よくある入力ミスや専門用語を登録しておけば、入力がはかどるだろう。また、OSの[共有]機能との連携も可能。音声入力や手書き入力による文章の作成、読み上げ機能による校正、テキストエディターによる微修正、[共有]機能を介したメール送信までを本アプリだけで完結させることができるというわけだ。

ペンによる手書きでテキストを入力することも
OSの[共有]機能との連携も可能。作成した文章をメールで送信することも

 そのほかにも、リモートデバイスへ音声コマンドを送信する機能が追加されているのもユニークで面白い。入力音声を特定のコマンドへ変換し、“Raspberry Pi”などのIoTデバイスへ送信することで、さまざまな指令を口頭で行うことができる。

ソフトウェア情報

「Haruzira」
【著作権者】
Symmetry Soft
【対応OS】
Windows 10/Windows 10 Mobile
【ソフト種別】
ダウンロード販売 500円(税込み、30日間試用可能)
【バージョン】
2.2.0.0(17/02/27)